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2015/01/29
どんなに「ひどい現場だ!」と憤慨しながら帰ってくる稽古場であっても
本番が終わって打ち上げという、関わったすべての者がお酒を交わす場所に行くと
なぜだろう、「この現場に入ってよかったな」と思うわけです。
稽古進行中、本番さっさと終わってしまえだとか「打ち上げ?いくもんか」とひどいことを思い続けていても
打ち上げに顔を出すのは礼儀だと考えているので、
主宰や演出、指揮者、そして裏方、オーケストラ、出演者のみなさんのお顔をみると気持ちがコロッとかわるのです。本当に不思議な空間ですね。
これはきっと、人が集まって初めて創り始めることができるものに携わっているからです。
どんだけ不満が爆発しようと、私ひとりだけで不満がたまっているわけではなく
それぞれのポジションで意見があったり、滞りがあるのを別のポジションの方が気づいて交通整理をしてくださったり
(例えばあくまで一例として、
演出面でトラブルがあって端役すぎてあまり取り合ってもらえないときに、メインキャストの全くシーンに関わらない方が舞台全体を見てくださってフォーメーションやタイミングをみてアドバイスしてくださり、演出側に伝えていただけるとか)
自分たちで解決しきれなかったのは情けないけど、助けていただけたりそんな瞬間をたくさん思い出すのです。
一つの舞台でこんなにもたくさんの人が関わっている。
再演とでもならないと、同じメンバーで同じ舞台を二度とつくることはない。
一期一会とはまた違うけど、最後の最後にご縁に感謝する場所なのです。
2015/01/29 07:13 | uika | No Comments