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2015/01/25

何かを描くにあたって、それを成立させる要素に、材料と道具がある。もちろん他にもあるけど。
油絵だと、絵の具があって、溶剤があって、筆がある。
複雑だ。これは。僕にとってはけっこう大変だ。

そんなことで、もうちょいだけ単純にしたいな。と思ったりするので、
粉状になるものを付けたり、取ったりくらいで描ける感じを探す。

と言えば、木炭紙に木炭がまず出てくる。が、粉過ぎるので定着が弱い。
コンテか?パステルか?とも考えるが、あいつらは取りづらい。
うーん。

鉛筆は描く感触はベストだけど、あの光ってしまう感じが嫌だしなあ。

支持体が紙だから取りづらいのか。。

 

 

そんなことで、ただ描くことは変わりませんが、ちょっと支持体を試しに作ってみます。
ほんと、試しで。

pane.1

 

ボンドをヘラを使ってパネルに均一に塗ります。

pane.2

 

ケント紙を貼り付けます。画用紙より凹凸が少ないのでケント紙にしてみました

pane.3

 

折り返して側面も貼ります。

pane.4
ジェッソを刷毛で塗ります。

ジェッソは本物は膠水にボローニャ石膏を溶いたものですが、
市販のものを使ってみました。
市販のものでも、各メーカーによって全く使い勝手が違います。
僕はホルベインさんのジェッソが好きです。乾燥が均一だからです。
本物にかなり近いです。膠の代わりにアクリル系の樹脂が入ってます。

pane.5

 

縦方向に塗り、乾いたら横方向に。
水を加えて粘度を調整しながら5層ほどぬります。

pane.6
完全に乾いてから、耐水ペーパーで水をつけながら凹凸を消していきます。
ここで肝になるのが耐水ペーパーの番手です。粗すぎるとその後の描写に影響するし、
細か過ぎると材料が定着しません。とりあえず800番を使いました。

pane.7
(続く)

2015/01/25 03:57 | fukui | No Comments