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クリスマスコンサートで「二重唱のひととき」という部で歌わせていただいた二重唱のこと。
ペルゴレージ作曲のオペラ「奥様女中」で登場人物はセルピーナ(ソプラノ)、ウベルト(バス)、ヴェスポーネ(黙役)の三名。今回は黙役なし。
全部演奏しても40分前後の喜劇オペラなのですが、物心ついたころから屋敷に仕え、わがままに育った女中が旦那さまに「ほかの人じゃなくて私と結婚したらいいじゃない!私のことすきでしょ!」と言い寄るシーンを演奏しました。
聴きにきてくださっているお客様の大半は合唱の愛好家であり、オペラを聴きにいく機会はそこまでないし
マエストロ(指揮者)も本業はオペラ歌手。この部でしか歌わない!ということで
どれだけ「聴かず嫌い」でも楽しんでいただけるステージをつくれるかでした。
二重唱といってもストーリーの中のワンシーンなので、どんなキャラがどんなことを言ってどうもめているのかが伝わらないと観ているほうからしたらポカーンなのです。
その二重唱のあと、どうストーリーが展開されるのか?と思っていただければ、コンサートでオペラの二重唱を演奏したかいがあるのです。
合唱団に助演で出演してくださったバスにも「こういうところではもっとポピュラーなメリーウィドーとかを歌うべきだ」なんて指摘をいただきましたが。
ナビゲーションの方にあらすじは話していただくとして、寸劇をいれることでウケを狙いました。
バロック時代のメイド服ではなく、現代のいわゆる萌え的なメイド服を衣装として着用。
演奏するシーンまでの流れをそれはもうおおざっぱにコントちっくにセリフをつくり、日本語で演技してからの演奏。
曲中を和訳して芝居のセリフとして「もうそろそろ私の魅力に気づいてもいいと思うの。だって私はこんなに、美人だし、上品だし…」と途中で客席から大拍手が起きましたが、日本ではナルチシズムをおおっぴろげにいう文化はあまりない?からかしら。
それとも、そんなナルシストなセリフを口にしているのが、おじさまおばさまのお客様からは痛々しく思ってかわいそうだから同情から拍手をしてくださったのか、まぁどっちにしても客席から反応があったことはとても喜ばしいことでした。
コンサートとはいえ、二重唱演奏するのもやっぱり演技をしたいです。