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元旦の朝の空。
良い感じ。
なかなか起きないチビちゃんを急かして登る登る。
そして、
ヤッター!!
今年はニューイヤーの喧噪を避けて
初の試み、
初日の出を拝みに行きました。
前夜12時までにキッチリ魚のコースを出し終わり、
12時にスプマンテで乾杯、
そしてドルチェを出し終えたとうちゃんも翌朝がんばって参加。
日が昇る前からの空の、地面の、
色の移り変わり楽しむ美しい幕開けとなりました。
みなさん、
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
イタリアのクリスマスの締めくくりは
6日のエピファニアに終わります。
正月を新しく迎える日本人からは変な感じがしますが、
クリスマスツリーもこの日まで出しておきます。
そしてクリスマスではなく、
6日の為に、暖炉に靴下をぶら下げ、
よい子にはお菓子を、
悪い子には炭をベファーナと呼ばれる魔女が運んできます。
ちゃんと炭の形のお菓子も売っているので
子供達の反応がおかしいですね。
エピファニアは冬休み最終日でもあります。
天気は最高!
と言う事で、ピクニック&トレッキングに友達と出掛けました。
ブオンコンヴェントの近くのラ ベファと言う村から出発。
元々鉱山で、鉱山鉄道が走っていました。
が今は跡形もなく、壊れて封鎖された橋が苔だらけになっていたり、
列車が走っていたトンネルを潜ったり。
「抜けると湯婆婆が出そうだね」
なんて言いながらこの辺はまだ軽い気持ち。
歩き始めて5分で子供達はすでに泥だらけ。。。
まるで猿山のようですが甲羅干し。
しばらく歩いて、
「ちょっと荷物を軽くしない?」と。
さすがイタリア人。
どんな状況でも食べる事は諦めません。
この後も自家製のパンにトリュフ入りのサラミ、
作り立てのフレッシュなソーセージから
しっかりと干したソーセージにサラダ、
フリッタータ(オムレツ)、フルーツにドルチェ、
そしてワインにチーズもしっかりと。
ああ、皆満腹満足!
だけど冒険はここからがはじまりです。
山道の地図を片手に友達の一人が、
「元鉱山までは行けるだろう。
だけど帰りは同じ道は通らないよ。」
ははは、
とりあえず歩き始めます。
よい天気、まだ道はあります。
自然が作り出す造形は何よりも美しい。
日が当たらない場所には苔がビッシリ。
土壌にはミネラルがタップリなので、
この辺の草木は色が鮮やかです。
ガレストロという土壌も多く、
少しの衝撃でガラスのようにパラパラと崩れるのです。
さあ、2本目の橋。
こちらは作り直してあるので安心!
と思いきや、、、
ひゃーーーーー、
下が丸見え!!
子供達はもうすでに川で水遊びをしていたので、
私たちはこの橋でゴロンと寝転がり、
空中遊泳気分で一休憩。
立つより寝転がる方が怖くないんですね。
さあ、それからも歩き続け、
川は飛び石を投げながら渡って、
やっと折り返し地点。
「ずっと下ったから登らないとね」
はい、川まで下りましたからね。
でもって、そんな一気に登らなくても、、、
下はガレストロ。
泥よりマシですが、
踏みどころが悪いとザザザッと崩れ落ちます。
みんな無言になって登り続け、
やっと頂上近く。
もうゼーゼーです。
「あっちにモンタルチーノが見えるから南、
あの教会は西にあたるからこっちの方角だろう」
などと言いながら森を抜け、、、
やっとたどり着いた目的地にはとうちゃんが待っていました!
森の中って必ず、
「このまま出れなくなったらどうしよう?」
と不安がつきまとうのですが、
そんな中、人間の建造物を見つけた瞬間、
希望の光が射すんですね。
大げさなようですが、
サバイバル感満載です。
みんなよく歩いたよねーーー。
またテーブルクロスを広げ、
おやつを食べているとバッチリ夕日が!
本当にクタクタになりましたが良い締めくくり。
お陰で早寝早起きのリズムに戻る事が出来ました!
歩きながら
「明日から学校行きたくない〜」
と言っていた子供達ですが、
行ったら行ったで楽しいんですよね。
まあ、適当に。。。
休みになったらまた歩こう!