« | Home | »

2011/04/13

前回の更新から今まで、長い期間あいてしまったこと、お詫び申し上げます。

本当にこの1ヶ月はめまぐるしく、愛する故郷からそう遠く離れていない場所で天災により多くの命が奪われ、今は悲しみの中でも助け合って、未来を信じて生きてく、そんな被災地の皆様の姿を見ては、遠い大陸に居る私のちっぽけな存在を奮い立たせては、涙を落としてしまう、そんな日々が続いています。

地震が起きて以降、本当に何をココで書けば良いのか全く分かりませんでした。

政府の対応にムカつく、東電の不明瞭な説明に更に腹を立てる、そして不見識な人間が、同じ日本人にも関わらず、まるで他人事のような言い方で原発やら放射能汚染の文句を言っているのを聞いて、悲しくなる。

そんなことがもはや当たり前のようになっているのも事実。

そんなアレやコレをここで書くのは簡単なこと。
でも、言いたい事はそんなことではなくて。

もっと自分が考えなくてはならないのは、日本の国土を今後どうやって守っていくのか、国土を守るということは尊い日本人の命をどうやって守っていくのか、ということ。

とは言いつつも、いつもいつも「今出来る事をやろう」と考えている私ですが、現実に起きている事があまりにも受け入れ難く、そして自分の気持ちもずっと落ち着かず、このコラムを書くまでにずいぶんと時間を要しました。

先日日本で大きな余震が起きたその時、私は前回のコラムで書いた、愛するギタリスト、ルーディのメモリアルコンサートに行っていました。

何もかもがモヤモヤしている自分だったけれど、ルーディの、決して長くはなかったその人生を、短くても精一杯生きて、楽しんで、まっとうした、そんな彼の人生を、コンサートに集まった仲間からあらためて聞いて、死んでしまった辛さを共感するのではなく、ともに生きた喜びを共感する大切さを学びました。

彼のためのメモリアルだけど、私が日本人であることを知っている人はみな、「日本の家族は大丈夫?」と聞いてくれ、沢山の人にハグしてもらい、これもルーディが天から何か示してくれているんじゃないか、と思ったら、涙を抑えることができませんでした。

「それでも、君は生きていくんだよ。」

と言われたような気がする。

まだまだ復興には時間がかかるし、私たちは10年後、20年後の日本の将来をどんなかたちであれ担っていく責任がある。

偉そうな事を書いているかもしれないけど、これはおごり高ぶらず、自戒の意味も込めて、私たちが自覚すべきことだと思っています。

最後に、あるシンガーソングライターさんの歌から一節拝借。

「どんなことでも、いつしかあなたの微笑みに変われば良い。」

はやく、みなさんの笑顔がもどりますように。

がんばろう、私たち。

2011/04/13 03:10 | mai | No Comments