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2014/10/30

今年度の校友のための学園祭で催された音楽祭に出演してきました。
その本番を母が聴きに来てくれたのですが 第一声の感想が
「久しぶりにきいたよ。あの音色。そうだったね。」

私が現役でソプラノパートリーダーを務めていた3年の夏、常任指揮者の先生に
「今年の私達合唱団はどんな様子ですか?どんな音色でしょうか」と質問した際
先生は
「その質問は、OBも毎年してくるんだけど、毎年毎年同じ音色ですよ。」
とおっしゃったのでした。
私は、メンバー1人が違えばその年ごとにメンバーの入れ替えのある大学合唱団も毎年音色が必ず違うはずだ!と思っていたので、当時はそのお答えには納得しなかったのです。
しかし、今回の母の感想をきいて…そういうことかとやけに納得したのでした。

校友合唱団は、OBOGで構成されているわけですが、発起されてもう60年も続く老舗サークルのOBOGというわけで年代の幅が広いのです。
80を過ぎる方から現役が今回助っ人参加してくれた18歳と…今回が同じにオンステするのが初めてですね、よろしくお願いしますという相手が半分以上なのです。
なのに「こんな音色だったよね」と懐かしまれることや、先生の「毎年同じですよ」という言葉は60年も続いた形に残らない音色の伝統であるのかな…と感じました。

しかし、今回が2回目でしたが
卒業しても、大学のシンボルである講堂で
大先輩方と現役と一緒に歌えること、
また、社会で活躍なさる先輩方がまた楽譜と向き合い、ずっと歌うことを続ける姿を見ることは、とても幸せな空間であります。
そんな機会に感謝です。

2014/10/30 01:54 | uika | No Comments