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2011/04/10
車の中で寝袋に入ってまもなく、かすかな揺れを感じた。
午後11時33分
「きた・・・」
そしてほぼ同時に携帯電話のエリアメール「緊急地震速報」の激しいサイレン音が
耳に飛び込んできた。
すぐに揺れは大きくなり、激しい縦揺れになった。
余震は覚悟していたつもりだったが、これまで経験したことのない激しい揺れを闇の中
で迎えた時、やはり心の準備はできてはいなかった。
マグニチュード7.1、震度6、震源地は宮城県沖。
町の中では激しいサイレン音が鳴り響き、拡声器からは津波を警戒して何度も高台への
非難を呼びかけている。
今日は夜の移動だった為、今自分のいる場所が安全な場所なのかどうかよくわからない。
幸いにも郊外のグラウンドの敷地に駐車していた為、倒れてくるものなどはな無かったのだが、
すぐに高い場所へ非難しなければいけない。
車を走らせ、山の上へ向かった。
すでに最悪の状況を目の当たりにしている地元の住人達は、非常事態に備えているのか早々
と高台へと集まってきていた。
約1時間後、ラジオから避難勧告の解除が伝えられ、地元の住人達は高台を降りてそれぞれ
の家へ戻っていった。
その後、この余震により町の電気と水道の供給が途絶えた・・・。
東北地方の沿岸部に生活している人達は、毎日こんな恐怖に怯えている。
常に緊急時の非難に備えている為、相当なストレスと疲労を抱えていることだろう。
被災地から遠く離れている僕達がテレビの前で笑っている「今」この瞬間も、
恐怖に苛まれて「時」を過ごしていることを実感した。
闇の静寂を破って激しく流れたサイレン音と拡声器が繰り返し伝えた非難を促す声・・・。
あの騒々しさがいつまでも耳から離れない。
2011/04/10 01:52 | yamada | No Comments