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2014/10/20

 

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ここ数日は、日中とても温かいのですが、

朝は一面の霧に包まれるブオンコンヴェント。

空き地に雪が積もったかのように白く見えるのは、

蜘蛛の巣に朝露が張りついたもの。

 

先週、

「古生物学者の友達と、化石を堀りに行く企画をするけど、行く?」

と友達から連絡があり、

2つ返事で参加してきました。

 

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エトルリア人のお墓や建造物が沢山見つかる、

ムルロという小さな街を少し行った所。

 

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車を置いて、各々背中に荷物を背負い3kmほど歩きます。

ここもまた霧でスッポリと覆われています。

 

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霧を透かして届く太陽の光がものすごく幻想的。

「まるで月面着陸したみたいだね」

と、スケールの大きな気分に。

 

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1時間ほど歩く間に、

霧がだんだん上昇して行く様子がまたなんとも言えません。

 

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こちらにも蜘蛛の巣が沢山。

本当に芸術的。

子供達が

「白くなった所を指で触ると透明になるよ」と楽しんでいました。

 

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やっと着いた!

場所を提供してくださった農場主の方、

3千万年前までは海底だったこの土地、

火山の噴火や地震によって、

アフリカ大陸からの押す力によって

海底が盛り上がり、シエナの土地が出来上がった、

という話から、

自身の化石コレクションを紹介してくれます。

 

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ザ、化石。

アンモナイトの跡。

 

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普通は熱によって溶けてしまうのですが、

これは型がきっちりと残った珍しい葉っぱの化石。

 

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自身の土地で見つかった物ではないけれどと、

こちらも珍しい小魚の化石。

 

トンカチやスコップを手に持ち、

もうワクワク気分が押さえられない子供達。

 

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さあ、いってらっしゃい!!

好きな所を掘って宝を見つけて来て!

 

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30分もしないうちに、

両手一杯に化石を運んでくる子供達。

現代でもよくある貝なんですが、

化石の貝って大きいのはなぜ?と質問してみると、

「今のように、食べられることも少なかったから、

好きなだけ育つ事が出来たんだよ。

牡蠣なんてどこまでも大きくなれるから、

30センチ、50センチの化石だって見つかる」

と古生物学者の答え。

海の底も、その時代は伸び伸びと出来たんでしょうね。

 

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地元の小学生が見つけた、

サメの歯の化石。

3千万年を過ごしたとは思えないほど綺麗です。

 

私もそろそろジッとはしていられない。

丘を越えたところには大きい物が沢山あるよ!

と子供達から情報を得ていざ、

 

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あった!

でっかい!

 

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こちらはサイズ的には普通ですが、

完璧な形のままの牡蠣!!

 

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シエナ大学で教える古生物学者のイーヴァンさん。

一人一人、取って来た化石が何なのか、

どのように生息していたのかを丁寧に教えてくれました。

 

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それぞれ持って来たお弁当でお昼を済ますと

子供達はまた丘を駆け下りて行きました。

その間、大人達は草の上にゴロリ。

 

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シエナの街から、

ローマへ続くカッシア街道まで一望出来るほどの標高です。

海底だったとは信じられない高さです。

 

3時を過ぎると

「パンパン!!」と狩猟の音。

子供達は何処に!?

呼び戻さないと!!

と四方八方叫ぶと、

丘の一番下の薮から一人目がヒョコッと。

まるでシカの家族が恐る恐る顔を出すかのように

7人全員がヒョコヒョコと出て来ました。

 

「何してたの?」

と娘に聞くと

「薮の向こうの一番下に、

すっごい綺麗な川が流れてて、

粘土の塊があったりで、

みんなパンツになって遊んでたから、

呼ばれてもすぐに来れなかった」と。

 

トムソーヤばりの冒険は

いつだって学校の勉強より遥かに楽しいです。

 

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家に帰ってシャワーを浴びたついでに

取って来た化石も綺麗に磨く、

こんな事はさっさと一生懸命やるんですね。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014/10/20 11:10 | emiko | No Comments