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少し前は、同性婚挙式・披露宴を取り扱う式場・ホテル・プランナーなどの事業者が珍しい状況にありましたが、ここ最近は急に増えたような気がします。
同性婚に特化した事業者もありますが、既存の冠婚業者やホテルなどが、同性婚挙式や披露宴をパッケージプラン化するところも現れてきました。
こうした事業者は、この分野に踏み込むことに最初は抵抗があったようですが、実際に行ってみると、良い反響の多さや、市場の可能性を実感して、本格参入を決断するに至ったようです。
利用者の声を聞くと、現場のプランナーやスタッフも利用者に寄り添い、種々の希望を叶えてくれるために懸命に働いてくれたとのことで、概ね良い印象で無事に挙式や披露宴を終えたようです。
そもそも挙式や披露宴などのように、極度にプライベートな事柄を扱う仕事は、顧客に寄り添い、そのニーズを的確に把握し実現していくことが仕事であるといえます。
そうした業界の基本的な姿勢は、顧客のセクシュアリティを問題にしない接遇姿勢であるはずで、LGBTビジネスへの参入には、もともと親和性のある業界であったといえるのではないでしょうか?
我が国には法制度としての同性婚制度は存在しませんが、任意に同性同士で挙式や披露宴を行うことを禁止する法令もありません。
「やりたければ、どうぞ」といった緩い風潮といえるかもしれません。
宗教上や国民感情上でタブー視する観点が少ない我が国においては、LGBTのライフステージ(冠婚葬祭など)やライフスタイルに関するビジネスへの参入は、既存の事業者にとってさほどのハードルとはいえないのかもしれません。
もちろん、LGBT当事者に配慮すべき様々な接遇上の方法論などはあります。
しかし、正しい知識と心構えさえあれば、それを修得することは難しいことではありません。
LGBTビジネスは、競争の時代へ突入しつつあるようです。