2014/09/16
月初めのお話です。
お世話になっている合唱団の元メンバーの方の闘病生活を励ますため、ご自宅の真鶴までメンバーみんなでお見舞訪問しました。
小田原より先の海沿いの住宅地であります。
その方は、自宅に音楽室を作り地元のみなさんとのふれあいを考えておられたようでお宅の倉庫部分を音楽サロンのように改造なさって、素敵なグランドピアノがありました。
私はその方にお会いするのは初めてで、ドキドキしていたのですが、優しく出迎えてくださいました。
長年、一緒に歌ってきたメンバーと懐かしい曲を歌うのでした。
中でもご一緒した「ふるさとの四季」という曲集は日本歌曲や四季にまつわる童謡が合唱で
ふるさとから始まり春から冬まで巡ったあと、またふるさとの3番に戻ってくるという美しい合唱曲であります。
日本の曲は、心が穏やかになったりそのとき過ごしている季節にさしかかると「あぁ、もうこの季節なんだな」と風景を投影させ心や和音の中にまた四季を感じます。
9月の真鶴は海がキラキラしつつ、開けっ放しな窓からたまに涼しい風がふくのでちょうど夏と秋の通り道のようで…
もみじを歌いにさしかかったときには、晩秋の真鶴の海や山はまたどんな表情になるのだろうと想像しながら歌いました。
一緒にかけつけてくださったピアニストの方がピアノコンチェルトなどを数曲披露してくださったのですが、ちょうどナイチンゲールのさえずりを表現したメロディで、外の小鳥が応えるようにさえずったのでした。
これは、ホールでは感じられない自然と音楽のリンク。
開けっ放しの開放感ある音楽室だからこそ。
音楽や歌は、心を穏やかにします。
とっても素敵な空間でした。
2014/09/16 12:29 | uika | No Comments