2014/08/29
電車の座席で、ふと横を見ると黒人の女性が座っている。
明らかに、外国人。
都内だからなのか、それとも、本当に日本に外国人が増えたのか。
10人にひとり、いや、20人にひとりぐらいはもう外国人なのかな、
いやいやそんな多くないよね、と思ってまわりに目を移すと
アジア系の女性がすぐそこに立っている。
私の周り10人以内にふたりも。
でももしかしたらふたりとも日本生まれで、
話しかけたら驚くような流暢な日本語で返答されるかもしれない。
もう一度隣の女性に目を移す。
よく見れば若い。
こんな歳に一人ぼっちで外国に、と勝手に想像し、
渡米した頃の自分の学生時代を思い出す。
果たしてあの時、ひとりぼっちで寂しく、悲しかったっけ?
いや、新しいことに喜怒哀楽もとめどもなくあったけど、
今振り返れば、良い思い出。
あの時を懸命に、そしてオモムクままに暮らしていた。
その楽しみはアメリカだったから得られたのか、と言えば、きっとそうではなく
他の皆もそれぞれの形で通る、学生から社会人になる時代。
横を見ると、高校生か大学生か、男の子ふたりが手話で楽しそうに話しをしている。
コミュニケーション言語が違うという意味ではきっと彼らも外国人。
自分が変わったのか、世の中が変わったのか
前より日本と外国の境、異国という境が細くなったように思う。
境を英語で言うとborder。
シマシマ柄のボーダー、と同じ。
モノクロの縞模様がカラフルなドット模様にと、
日常が印象派の絵画のようなdotでできた一枚の絵になってきた、と思うと楽しげだ。
2014/08/29 09:34 | masaki | No Comments