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こんにちは、根本齒科室の根本です。
なかなか減量しないので、ちょっとお酒もやめてみました。
やっと体重が3-4キロ、グッと落ちてきたので、安心して投稿できますwww
そのかわり炭酸水を焼酎の炭酸割のようにして飲んでいるんですが、
これが入る入る。1日3リットル以上は平気で入ってしまいます。
だいたい、炭酸水のレモンの香りがついたの9割くらいに、ちょっと「三ツ矢サイダー オールゼロ」をちょっとたして、ミックスナッツやピスタチオ、たまにはチーたらを「つまみ?」に飲んでます。
先日、新しい本を買ってみました。
題して「日本人だからこそ「ご飯」を食べるな」
肉らしいほどのイケメン開業医、沖縄の渡辺伸幸先生による、臨床体験から編み出された独特な提案です。
名づけて、滅苦 MEC(めっく)食。
具体的には、Meet(肉)、Egg(卵)、Cheese(チーズ)を中心に、葉物野菜を補完的に食べる食事のことです。
これを30回咬んで食べようという方式です。
これ(と禁酒)が効きました。
(なにしろコンスタントに一升の芋焼酎が2~3日で無くなっていた感じだったから)
このMEC食理論は面白いですね。さらにシンプルなので参考になります。
いわば糖質制限の後出しじゃんけん練り直しでしょうか。
父は生卵アレルギーがあったが、私は大丈夫です。
もうキッチンはメックメク(=糖質関連を始末して非常にすっきり)です。
◆ 沖縄と本土の食生活
糖質制限だけでも驚いたのに、渡辺先生のご本には、さらに数々の常識を覆す新事実が紹介されています。なにしろ
①野菜(の取りすぎ)は体に悪い
②塩分は体に悪くない
③コレステロールは善玉悪玉含めて体に良い
マヨネーズは体に良い
動物性油脂は体に良い
ですから、(マジかよ、ウソだろ)と、どうしても最初はなってしまいます。
どうですか?
あなたの常識と真逆ではないですか?
ところで、小さい頃から私はシイタケが苦手で弟はタマネギが苦手でした。
二人とも今もかわらず苦手な模様。などと言うと、
「大人になっても好き嫌いをするなんて、だらしない」
という声が聞こえてきそうです。
しかし、糖質制限やMEC食の理論から行くと、シイタケは栄養価に乏しく(わずかに見られるビタミン類も肉のほうが多い)、繊維ばかりで内臓に負担をかけ、便のかさが増し便秘のもとになる。タマネギも同様であり、さらに根菜なので糖質を多く含み、糖質制限の趣旨に合致しない、と、こうなるわけですwww
私はタマネギは大好きだし、弟はシイタケを全く苦にしない。
要は、野菜とは栄養の足しにあまりならないけど、おいしいから食べ、食べすぎは体に良くない物という位置づけで正解のようです。
また、著書によると、一連の糖質制限的な内容や動物性タンパク・動物性脂質の重要性については、
「日本脂質栄養学会」
「日本老年医学会」
などの学会がもともと主張していたようですね。
ただ、カロリー制限などの時代遅れで有害な既得権益に頭を押さえられていて声が届かなかったとのことです。
とくにMEC食は、かつて長寿日本一だった沖縄の伝統食である黒豚料理を中心に開発されたようですので、これを見ると肉食と長寿の相関関係は非常に信頼性が高いと思われます。
また、前回の投稿で少し触れましたが、70年以上生存するカメやオウムなどの動物の話で少し気になっていた、肉食中心そのものに対しての発ガンリスクについても、あまり気にせずともよいのでは、と思われるところです。
いっぽう、沖縄とは異なり、本土では、奈良時代の仏教の伝来に伴って、朝廷や幕府がたびたび肉食禁止令を出したりして、糖質ばかりが広まって肉食があまり広まらなかった。
これは少々残念だったのかもしれません。
そこは、肉食は殺生だから、生臭物(なまぐさもの)は霊的スピリッツが汚れて、などというところでしょうが、仏典によれば、お釈迦様だって悟りを開く直前に、(スジャータと言う名前の)少女から渡された牛乳を飲んだと記載されています。
もっといえば、MEC食の重要な要素である卵(無生卵)やチーズ(乳製品)はいずれも動物の排泄物なので、霊的スピリッツが云々の心配も無用です。
それよりも、もともと海産物の豊富な閉鎖的島国の日本では、ケガレとかミソギなどのような土着の神道的なアニミズム思想が定着していました。太古の昔から「死・産・血」はケガレであるのでなるべく触れないようにしたり、一部の者以外は扱わないようにしていました。これは中国や朝鮮では見られない独特の観念だと思われます。
今でもとくに西日本などで、精肉業者と同和・人権問題がリンクしてしまっていたりすることも一部あるのは残念だと思いますが、不思議なことに、海の幸を取る漁師が長年差別されてきたので待遇を改善せよ、などといった声は、寡聞にして聞きません。
ですから、悪びれずに感謝の気持ちを持って、どんどん肉も魚もいただけばいいと思います。
油脂もそうです。
DHAやEPAが体に良いのは周知の事実だし、ラードやバターも非常に良質のコレステロールを提供してくれます。
また、油をとると皮下脂肪とかになると思っている人が非常に多いのですが、逆で、皮下脂肪や内臓脂肪になるのは糖質です。脂肪を口(消化器)からとった場合は、たいていそのまま直接筋肉で燃焼されます。
そしてやっぱりそうでした。
◆ 人間は肉食系
腸ひとつ見ても、人間は犬猫と同様、体長の数倍の長さしかありません。
これに対してウシや馬のような草食動物、は体長の10倍以上の長さで、体重の何割かをも占める巨大な腸を持っています。
肉食動物の場合は、食べた物がそのまま消化されるから、大きな腸を持つ必要がありません。しかし草食動物は反芻(はんすう)などをして、腸内細菌の助けを借りてセルロースを脂肪酸に分解して消化しています。だから巨大な消化器が必要なのです。
人間の祖先とも言える霊長類はどうかというと、テナガザルやヒヒは肉食や昆虫を好んで食べる一方、テングザルのように、草食に特化して、反芻するために胃を4つ持っているものもいるようです。
もちろん人間といえば前者のように肉食であり、700万年の間、ずっとマンモスを追ったり、他の動物の食べ残しを食べたりしてきました。
原住民の踊り「~ウッホッホ♪」を見れば明らかです。
ただ、顎や咬合様式を見ると、大臼歯もあれば犬歯もあり、切歯もあるので、消化管などと総合すると、草食(採集)方向にも対応の聞く肉食(狩猟)中心の咬合様式だったと推察されます。これがネコ科やイヌ、クマなどでは、すりつぶしの動作が覚束ない顎ですよね。
(あ、リラックマは別でしょ。団子やホットケーキ、オムライス、プリンが好物なんだから)
人間が農耕を始めて、初めて小麦を発見したのが1万年位前、イネを発見したのが5千年位前です。日本で言うと、縄文後期~弥生直前くらいでしょうか。人類史からしたら、ごくごくほんの最近のことです。
ちなみに、縄文後期の人骨の化石からむし歯(根面カリエス)が発見されています。このころに稲作が伝来したことを考えると、糖質とむし歯の相関を思わずにはいられません。
通常のむし歯はエナメル質から入り込むのですが、根面カリエスは高齢者などの露出した軟らかい根(象牙質)から入り込みますので、臨界pHも、エナメル質の5.5に比べて6.7と、ほぼ中性の状態でも発生します。
通常むし歯はミュータンス菌がショ糖(砂糖)を分解して酸を発生してなると言われていますが、当時は調味料や砂糖は存在しないので、炭水化物→唾液で麦芽糖くらいでしょうか。
これらの事実から、ショ糖以外の糖質がそのまま齲蝕原因菌のエサになっている可能性を否定できません。
また穀物栽培は人間に管理を強います。成り行き上、必然的に社会や文明を形成するにいたった人類ですが、体に合わないものを食べ続けたのは、健康に悪かったと思います。夏井先生も指摘していたのですが、小麦に含まれるデンプンや麦芽糖の甘みから逃れられなくなってしまったのだと思います。
◆ 口腔内プラーク?プラークコントロール?
歯科に話を戻してみます。
むし歯菌はショ糖を取り込んで増殖し、ついでにむし歯を作ります。
歯周病菌はその他糖質やタンパク質を取り込んで増殖します。
その他咬合不正や不良習癖、口腔粘膜疾患などもあるのですが、もっとも一般的な二大疾患は糖質をエサに増殖する性質を持ちます。
ここ大事です。
これはもともと、人間は糖質を食べてはいけない、とか、人間に糖質は合わないことを示唆していないでしょうか?
「ウッホッホ」な狩猟採集生活を送っていた頃は、むし歯なんかなかったはずです。
歯周病についてはどうでしょう?書籍やネットなどによると、糖質制限食に変更した方の多くが、歯周病が(完治しないまでも)症状が大きく改善したり緩解しているようです。
あくまでも憶測でしかありませんが、これらから見ると、内的免疫力云々以上に、糖質を栄養としている歯周病原因菌が多いことを示唆しています。
その上できちんとPを改善から完治まで持っていくには、縁下歯石の除去もしっかり行うことを前提で、「プラークコントロール」を日々守ることが大事だろうと
・・・
で、プラークコントロールって何だろう? 歯 ブ ラ シ のことでしょうか?
最近、糖質制限こそ最も本質的なプラークコントロールであり、歯ブラシ等のほうが補足的、対処療法的なのではと考えるようになりました。
例えば、プラークコントロールを、放置するとプラークがたまるから歯ブラシや、場合によっては歯間ブラシやフロスでプラークを確実にこすり落とす行為、とでも定義してみます。
しかし、自分のことを考えると、最近あまりまじめに歯をみがかなくなってしまったような気がします。。
以前は割りとていねいに、(患者指導のときはどうしよう)などと考えながらみがいていたりしたのに、4月から糖質制限を始めたら、起き抜けに歯が全然ぬるぬるしなくなったんです。
普通は、酒を飲んでヨッパなまま派も磨かずにひっくり返って寝てしまったりすると、翌朝は歯がぬるぬるしていたのに、糖質制限後は、ぬるぬるしていない。
もちろん朝はみがいて行くには行きますが、昼に何かつまんでも、夜寝る前も、ほとんど舌での歯面の感触に変化がない。
つまり、糖質制限していること自体が重要なプラークコントロールやむし歯・歯周病予防になっている可能性が高いのです。
もちろん原始人(縄文中期まで)もむし歯や歯周病で悩まされるということはありませんでした
(寿命が20歳くらいだったということも原因としては大きいが)。
しかし私が子供の頃(オイルショックの頃)は、子供(20歳以下)にはむし歯があるのが当たり前でした。
現代は、乳幼児の歯科検診などに行くと、たいていの子にはむし歯がないのに、ある子に集中して何本もある感じなんですね。思わず親の顔をチラッと見たくなります。。
就学前のこんな小さいうちから縄文に負けてるようでは、と思います。私自身の経験から言えば、早く糖質制限すればいいのに、と・・・
逆にもし、食生活がまずかったら、いくら原始人の寿命が短かったとしても、化石で出てくる縄文人などの歯もボロボロのはずなんですけどね。
◆ 糖尿病のマッチポンプ
江部先生のブログを見てみました。
うしたら、夏井先生からの応援メッセージのメールがありました。。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2337.html
江部先生は、糖質制限食によって、日本から2型糖尿病を撲滅しようとしている
ので、もっとも賞賛されなければならない、私は応援団長だとのこと。
ひとつの病気を撲滅する。いくらそれが生活習慣病だとはいえ、
とてつもない偉業です。
天然痘やペストの撲滅と同じと考えたら胸熱です。
でも考えてみたらシンプルなんですよね。たしかにそう。
わざわざカロリー制限食(高糖質食)のような余計なものを食べて血糖値を意図的に上げて、インスリンでいちいち落とす。
これはまさにマッチポンプとしか言いようがない。
それよりは、糖質制限食(低糖質食)を食べて血糖値の変動を防ぎ、すい臓を休ませる
ほうが、断然いいに決まっているし、よけいな注射も薬も不要です。
ことに、江部先生のように、ご両親とも2型糖尿病のような、家族歴からしても元々すい臓が強くなさそうな方の場合にはなおさらです。
この「マッチポンプ」については、次回詳しくお話します。
【今回のまとめ】
ついに糖質制限(+α)で体重が減り始めた。プラークコントロールとの関連が気になる。
(おまけ)
禁煙のときに電子タバコ、禁酒ときに炭酸水、自分の場合は簡単に自分をだますことができました。
ただし、電子タバコの煙が肺の奥にしっかり当たったり、サイダーも、元芋焼酎のお湯割りを入れてた湯呑で飲んだり、それなりの雰囲気作りは大切です。
今では電子タバコもほとんど吸わなくなりました。
やっぱり「中毒」という単語に逃げる前に行動改善です。