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2014/06/25

operashiconcert

皆さん、おはようございます。

来たる7月25日(金)の夜、
北新地のサロン・ドゥ・アヴェンヌでコンサートを致します。
タイトルは「オペラ史コンサート 第1章~原始ベルカントの時代~」

ベルカントという言葉が横行して久しいのですが、
学問的に厳密な意味でのベルカントは、もはや存在しません。
ベルカントとは、美しく歌えばいいわけではなく、
カストラートが当時の技法を尽くして歌うこと、
それがベルカントなのです。

カストラート、つまり去勢された男性歌手がおらず、
当時の技法も正確に伝えられていない状態では、
カストラートではない男性歌手と女性歌手が、
おそらくこうだっただろう、という予測を文献などを根拠に立て、
いわばベルカントもどきを復興しようとするのが関の山で、
それ以上のことは出来ない、ということになるのです。

ベルカントとは、美しい歌、という意味ですが、
美しいということにも、今とは違う定義があり、
今となっては幻のものであることはご承知おき下さい。

さて、そんな現代でも、ベルカントのオマージュくらいは許されるでしょう。
そんなオペラ史を掘り起こすコンサート、
以下のようなプログラムになっています。

第1ステージ バロック時代

モンテヴェルディ他 オペラ「ポッペアの戴冠」より
ポッペア(S)とネローネ(CT)のフィナーレのデュエット
チェスティ オペラ「オロンテーア」より
オロンテーア(S)のアリア 我が偶像である人の周囲に
カヴァッリ オペラ「オルミンド」より
ネリッロ(CT)のアリア 目にしなければ信じられまい
ヘンデル オペラ「ジュリアス・シーザー」より
クレオパトラ(S)のアリア 嵐で壊れた船は

第2ステージ モーツァルト

オペラ「羊飼いの王様」より
アミンタ(S)のアリア 穏やかな空気と晴れた日々
歌曲「クローエに」(Br)
歌曲「ラウラに寄せる夕べの想い」(T)
オペラ「フィガロの結婚」より
スザンナ(S)のアリア 心は喜びに踊り(KV579)
伯爵(Br)のアリア 訴訟に勝っただと?
7番3重唱 何だと、すぐに行って

第3ステージ 古典派末期

シューベルト
連作歌曲集「冬の旅」より
おやすみ(T)
ガニュメート(Br)
アヴェマリア(S)

ロッシーニ オペラ「セヴィリアの理髪師」より
フィガロ(Br)のアリア 私は街の何でも屋
伯爵(T)のカンツォネッタ 私の名前を知りたければ
ロジーナ(S)のアリア 今の歌声は
16番3重唱 ああ、何と意外な展開!

皆様、是非お越し下さい!

2014/06/25 03:32 | bonchi | No Comments