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皆さん、おはようございます。
議会でのヤジが問題になっております。
セクハラヤジ、という文字列を、
どうにもセクハラオヤジ、という風に、
勝手にオの字を頭で補って読んでしまう件はともかく、
この問題から思ったことを述べさせていただきます。
まあ、発言として、会見で述べたような真意があるのであれば、
TPOが不適切な発言だっただろうし、
もしヤジで言ったのなら、今時許されないだろう発言だし、
言われた女性議員のみならず、聞いていた他の女性、
報道を聞いた全国の女性にも不快感を与えたことは、
大いに反省すべきことであり、
我々、他のオス族、及びメス族にも他人事ではないと
認識すべきことであることは疑いの余地はありません。
そのことは予め認めた上で、ですが、
この報道を見て思ったことは何だったというと、
言われた塩村さんも、大物な返しは言えなかったのかよ、
ということでした。
それが出来ていたら、男そこのけの大物政治家になれるだろうに、
という風に感じたわけです。
ご存知の通り、これまでの歴史、特に政治の歴史の、
議会などという表舞台は、常に男性によって運営されてきました。
女性がそこに参戦したのは20世紀のことであり、
その前数千年の政治は男の専売特許でした。
もちろん、ごく稀なる例外はいくつも散見されますが。
そして今なお、政治という世界は、
基本的に男性の男性による男性のためのものであり、
・・・であるかどうかは検討の余地がありますが、
結果的に、男性向きのシステムになっていることは事実です・・・
女性がこの世界で大物たらんと思うならば、
男性以上に、男性的要素が大物でなければ大物にはなれないでしょう。
つまり、女性であることの利点がそれほど生かされるとは思えない。
何故あなたが女なんですか?と言いたくなるような女性でなければ、
大物にはなれないと思えてなりません。
性差というのは、それが良く機能する方向で捉えたいものですが、
政治の世界にはそういうことはなさそうです。
近頃、男女共同参画の考え方が普及してきたことで、
やっと女性政治家の声が反映されるに至った程度です。
ここまで書いて思うんですが、
こういう現状ってどうなんでしょうね?
塩村さんは大物政治家にはなれそうにない、と感じたと書きましたが、
大物になれそうにない、ということも問題だし、
逆に、大物になることは、女性の利点を殺すことになる、
ということを意味する点も微妙なところです。
政治というのはその恩恵や害悪を、男性だけが受けるわけではありません。
女性の立場や身の振り方の選択肢をも決めてしまう行為なのですから、
そのためには女性の価値観や都合も鑑みられる必要があるはずです。
そんな業界が、男中心であり、女性が大物たらんとすれば、
男以上に男っぽくなければ無理・・・
そんなジレンマってどうなんだろう、と思ってしまった今日でした。