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こんばんは、酒井孝祥です。
アパレル業界や観光業界などと同じ様に、ブライダル業界にも、オンシーズンとオフシーズンがあります。
具体的に言えば、9~10月くらいが一番の繁忙期で、2月や8月が閑散期となります。
よく、6月はジューンブライドだから忙しいでしょ?などと言われますが、数値的には、6月よりも秋口の方が件数が多い傾向があります。
閑散期の2月や8月ともなると、結婚式が行われるホテルなどで、一般の宴会もかなり少なくなるので、業界にとっては本当に暇な時期になります。
もっとも、司会等だと、その後のピークに向けての事前打ち合わせは忙しかったりもします。
そして、これはブライダル業界独特のことかと思いますが、やはり時期を問わずに、大安には婚礼件数が多く、仏滅には少ない傾向は多少あります。
1日だけピンポイントでオンシーズンとオフシーズンがある様なものですね。
そもそも大安とか仏滅って何でしょうか?
それを詳しく説明するとだいぶ長くなりますが、簡単に言えば、陰陽道などに由来する「六曜」と呼ばれる日替わり6日間の周期の中で、最も吉とされるのが大安で、最も凶とされるのが仏滅です。
はっきり言ってしまえば、迷信の様なものであり、それほど気にする必要もないかと思います。
しかしながら、生涯で一度の大切な日と、その後に続く新しい人生を間違いのないものにしたいという気持ちは、それが迷信であっても何であっても、出来る限りあらゆることを万全にしておきたいという想いに繋がり、出来ることであれば縁起の良い日を選びたいというのは、自然な流れかとも思います。
けれど逆に、オフシーズンであることを利用して、人気のある会場を予約したり、他のお客様が少ない落ち着いた雰囲気を得ることだって出来ると思います。
アパレル業界であれば、繁忙期に店員を増員させることが可能ですが、ブライダル業界の司会者は、どんなにこなさなけらばいけない件数が多くても、1つの宴席につき、1人しかいません。
こちら側にとっては、1日に2件あることでも、お二人にとっては、生涯に一度のこと。
オンシーズンであろうとオフシーズンであろうと、変わらないクオリティをお届けするのが、我々の仕事です。
次回は、「五郎と十郎」(古典芸能)をテーマにしたコラムをお届けします。