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旅の話を考えていたら
仕事以外で 旅に行った話を思い出したので
今回はプライベート旅の話です
(あ … それと 小学館の 「和楽」6月号に 夫のかわせみの料理が載ります)
…旅です…
どうしても結婚してからは 旅に出る事が少なくなりましたので
独身時代の話ですが
社会人になった頃 都立第四商業高校後 北海道拓殖銀行入行ですので 銀行OL時代の話です
まあ 当時 『半沢直樹』ほぼ同期 花のバブル世代と呼ばれる時代感たっぷりの時期
銀行はどこの地域も忙しかったのです
この頃は まだ お札を手で数えていました(今は自動計測器にかけます)
今はどう変わったのかわかりませんが 振込みなど 当時はIBMの電算機を使って業務をしてました
機械がよく壊れちゃって 修理に来てもらったりして いろいろ忙しい理由はありましたが…
さて
最初の海外旅行は 高校の一番の友人グループの中の一人
ガルマ(初代ガンダムのキャラからの愛称)との二人旅でした
ガルマちゃんは女子です
同じような趣味を持っていたので… アニメ マンガ テレビの嗜好が似てましたし
特技?には 血を見ても平気というヘンな共通点もありました
(血を見ても平気なガルマちゃんは のちに 医療関連業に就職し社内結婚ました)
旅をする時には よほど気が合っていないと わがままが出るので よくケンカになりますが
私たちはまったくそれが無く 仲良しで海外旅行に出発
初めてなので 珍しいツアーに参加しよう!という事で
当時 まだ 海外旅行先としては 若者がまったく訪れない 中国 北京・桂林・上海のツアーを選択しました
本当に 若い人が誰も居ないツアーって 何ともいえない雰囲気ですよね…
ご経験ある方いらっしゃると思いますが…
ツアーの内容自体 まったく あわてない 時間設定で 故宮や 桂林の川くだりも超余裕の時間がありましたから
なお更 ゆーーーーーーっくりした旅をさせてもらいました
添乗員さんがベテランの60代少し前の方で 何でも知っていて 調達まで色々してくれるありがたい方でしたし
帰りに お客さんから相当感謝された様子だったのが印象に残っています
添乗員もいい仕事だなと思いました
今の旅行はたぶん テンコモリの日程をこなす 超過密旅行ではないかと思うのです
先日 知人が台湾に行き
九分でぎゅうぎゅうにされ 見学をした話を聞き
そのあまりの差にびっくりしたのですが
私が仕事で台湾の九分に行ったのは三回ありますが1998から2002年までに昼・夜・昼の時間帯で訪れました
どの滞在でも そういう思いをした事がありませんので 本当に驚きました
旅をする理由の 買い物や有名な場所に行く事だけに 着目しすぎると こういうぎゅうぎゅうでも 文句が言えないみたいですね…
日本の団体旅行の没個性について 海外の方からの印象の悪さを聞いたことがあったので もうやだな~と思います
…で 2回目は またもやガルマちゃんと二人で エジプトツアーに行きました
8日間のツアーですが 飛行機にほぼ1日乗るので実際は6日程度でしたが
イスラムの世界に カルチャーショックを受け 勉強させていただくツアーでした
同じツアーの若い女性客にプロポーズしてきた現地ガイドさんの ラクダ1000頭あげるから結婚してくださいには 驚きましたが…
全般的に ヨーロッパの方が昔からバカンスで滞在する歴史が長いということで
東洋人はほとんど 新参者としての扱いでした
印象に残っているのは とある ナイル川沿いの優美な休憩ポイントにバスで到着した時の事です
100Mほど離れた場所に 北欧の方かと思われる 色の白い皆さんがデッキチェアでくつろぐ姿が見えました
いいなあと思って そちらに行こうとすると 現地の方に制止されました
「ジャパニーズ ノー!」
お?ナンだって?
って感じですが どうやら 私たち日本人ツアー客は 歓迎されない場所の様子で
こちらのガイドさんの案内に従って ファルッカという帆掛け舟に乗るナイル川下りに 大人しく乗り込みましたが
あとで ずいぶん腹がたった覚えがあります
人種差別というか そこまでいかないまでも いわれの無い不快感を感じました~
でも エジプトの貧富の差には 驚きの連続でしたので
本当に苦労して生活している様子が伝わってきてしまって
もう ただ ピラミッドや遺跡好きのみの興味本位で旅に出るのはやめようとつくづく思いました
だって ピラミッドや アブシンベル神殿など周囲では 子供から 「バクシーシ!(ほどこし)バクシーシ!バクシーシ!」と囲まれたりして
こんなにどうしたらいいのか困る光景に あちこちで合うと 自分が働く事の意味自体を よく考えないと
国際競争に突入して いろいろな差を金銭に換算した結果のバブル時代
生き方の基準を自分の親やその前からの経験で築いているのに
全部を塗り替えちゃった人もいたようですので 今ならそう言えるんですが
当時はぜんぜん わかりませんでしたので
楽しもうとツアーに参加したのに 悩みを持ち帰ったみたいで
本当に それから 海外旅行に行きたくなくなりました
その後 最後にしようともう一度 今度は 違う仲良し女子メンバー三人と ローマ、パリ、マドリードのツアーに参加して…
今度は みんなのわがままがぶつかる経験をして
団体旅行の困り事…最初のローマで ナポリ観光をオプション申し込みしたのに現地で断られたという 残念な経験がきっかけですが
Kんきツーリストさんの不手際ですが 謝ってくれなかったのが ショック!
社会人として 大きなツアー会社のそういう対応って どういう態度をするべきか 当時は判りませんでしたから 泣き寝入り…
(今ならクレームをガンガン寄せるはずですね…)
もうおかげで 次に行った場所パリでは みんな わがままの暴走~!
フリータイムの使い方でもめました!
ベルサイユまで行きたい人と イヤだという私と友人 二つに分かれてしまって
軽~いケンカ状態でツアーなかばを気まずく過ごしました
結局 ゆっくりと 公園でのんびり半日パリの鳩においしいパン屋さんのパンくずなど投げ与えたり
有名なカフェで ご当地の常連叔父さんと談笑したりして 結構楽しく仲直りできました
この経験で わかったのは 余裕が無いのは とかく 人間にとって 争いを生んじゃうんだなというつまらない事でしたが
旅に出るのは 自分のわがままを お金で解消する そういう都合をぶつけるのは やめるべきだと 私は考えました
人とのつながりを 大切にする 仕事を選んでいるのに そういう態度そのものに 嫌悪があるのです
でも 本当に勉強になった事は事実でした
それからというもの
私にとって 旅は 余裕と同義語です
GWですので… みなさん 楽しい旅を!