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2014/04/30

4月の遠征の旅から石垣島に戻り、ホッとしているところです。

石垣→ 東京 → デリー → カンナウジ → デリー → シンガポール → 東京 → 石垣

といった長旅。もちろんそれぞれの場所でストップして何件も仕事していたので時間がかかったわけですが、いちばんの目的地であるカンナウジから石垣の家まで4日の帰路でした。

(カンナウジに行った目的に関しては、前回の投稿をお読みください)

カンナウジじたいは香油の街ですが、インドでも最貧地域にあります。折しも選挙中。治安が非常に悪く、銃を携えた男たち(平民)がウロウロしているような状況でした。人種差別の激しいエリアで、ついこのあいだも8万人のムスリムが虐殺された地域。男尊女卑もひどく、レイプは犯罪ではなく、日常茶飯事。

いままで世界各地、ひとりで旅してきましたが、ここまで身の危険を冒す旅は初めてです。観光だったら絶対に避けるべきですが、仕事なので仕方がなく、死は多少覚悟しました。いやこれは本当に大げさではなく、まさにワイルド・ウエストの中をタクシーをハイヤーして移動するわけですが、ひとりだけ白人(日本人は東洋人とはいえ、肌が白いし金持ちなので、インドでは「白人」の中に入るようです)、しかも女、しかも現地語のできない外国からの旅行客、そんなオオカミの中の羊はあまりおりませぬ。選挙中のテンションが私に向けられたときにはもちろん何があってもおかしくはないわけです。もちろん観光客などひとりも来ない地域です ^^;

電車で移動しても、タクシーで移動しても、そこここで銃を携えた血気盛んな若い男どもの平民軍団に遭遇するわけです。それをなるべく避けるようにして移動しました。仕事先以外はホテルからもまったく外出できませんでした。

こんな危険な状況の中、同行してくれたパートナー達に、とにかく感謝しています。滞在は7日間の予定でしたが、そもそも女性が仕事なんてできるような土地ではなかったため(女性の社会進出はゼロなので、私が何か質問したり、交渉ごとをしたり、というのが許されない)、最低限の目的を達成したら、さっさとデリーに戻って来てしまいました。

もう銃は見たくありませんね。それに、もうしばらく旅行はしたくありません(笑)車に鍵もかけない石垣島の平和さをしみじみと味わっています・・・

それほど希少な体験をしながら訪れた香油工房。折しも薔薇のシーズンで、薔薇の香油を蒸留しているところでした。ここだけは別世界でしたね。同行者のおじいさんの伝手で、すべてのプロセスを写真に収めさせていただきましたが、これも長年厳しく守られている秘伝なので、貴重な記録です。

「土の香油」の作り方、学びました。あとは、実践するのみです。そのプロセスはまた別途ご報告しますね。

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2014/04/30 08:26 | maki | No Comments