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3月のコラムで 自宅の敷地の山を歩いた事を書きましたが
しばらくたってみると
色々気がつくことが多いので
再度の掲載となりました
思っていたよりも早く満開になった八重桜の塩漬けをあわてて作りました
GW前であったので
様々な遠い場所から かわせみに来られるお客様と お話しています
フランス オランダ インドネシア などなど
海外の方が ずいぶん多く来られるようになりました
まるで私は 国際言語を操る天才のように聞こえますね
あしからず 相変わらず使うのは 日本語と中学生程度の英語です
皆さんに 印象を聞いてみると
人柄の良さを真っ先に あげられます
これは相当なことです
しかも 愛媛に来て
この「南予」と呼ばれる 愛媛の南の地域
そして
内子町というところが 最もそれを感じられたそうです
皆さん ご自分の国・地域まで
その印象をお持ち帰りになります
観光の役割の大きさを感じました
内子町にとっての観光は その人柄の良さを感じていただくことかもしれません
会いに来る
会いに行く
それで
人の事を考えるわけですから
とても気持ちが清清しくなりますね
その 人柄を形成するのは
この風土ということで
住んでみて徐々に感じるものが増えています
山間部
低いので 山である事に気がつかない程度の丘陵が続く地域や
なだらかなので 実際に歩いてみないと登りか下りか気づかない坂道などなど
本当に 歩いてみないとわからない事がすごくあるのです
遍路という事が 内子町の道には長い長い人の交流の基礎を作っていますが
(2014年は遍路1200年の記念の年だということです…)
ピンポイント的に車で数ヶ所を訪れる現代のやり方よりも
山道を歩くという 歩き遍路でないと
なかなか本来の感覚が理解できないみたいです
しかも 山の樹木の中を 人やケモノが歩いて踏み固めた跡に沿って歩く
そういう経験がないと
生きているものが他にもいるという
ありがたみとか
安心感の 基準が
道路標識とか 地図 ガイドブック
そんなモノに置き換えられたまま 違和感が無くなる
感覚のにぶり
そういう事にすり替わってしまう
それに対する 地域の人の持つ 違和感とか 不快感を考えると
山道を歩く事の大切さが 本当に身にしみました
ぜひ皆さんも
機会がありましたら
歩く遍路を 体験してみてください