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2014/04/20

JunkStageをご覧のみなさま、こんにちは。
都内では桜の季節も終わり、新緑の眩しい時期になりました。と同時に、新入社員・新入生の目新しさも減り、仕事面での真価を問われるようになってくる時期でもあります。
本日はそんな若葉の季節を武骨に泥くさく突き進む、それでもフレッシュなこの方を紹介したいと思います!

■vol.30 都議会議員・音喜多駿さん

―できる限り女性サイドにたち、積極的に女性に権限委譲していく。
 パラダイムシフト実現のためには、そんな男性政治家が必ず必要です。
 そういう存在に、僕はなりたい。(音喜多駿)

syun

大学卒業後LVMHへ入社し、化粧品ブランド「ゲラン」で営業・マーケティングを経験。2013年北区より立候補し当選を果たした現職都議会議員のコラム。
http://www.junkstage.com/syun/

*  * *

音喜多さんとJunkStageの出会いは2011年4月。

私の年上の友人が、「Twitterで凄く面白いことを言う若い人がいる。是非彼にJunkStageで記事を書いてもらってよ!」と会うたびに猛プッシュをしてくるのでコンタクトを取らせていただいたところ、快諾を頂いたというのがきっかけです。
当時音喜多さんは大手外資企業LVMHに籍を置く、政治家志望のサラリーマンでした。

地盤もない、お金もない。ないない尽くしの状態でそれでも政治家になるためにはどうすればいいか。先輩市議の方の選挙のお手伝いをしながら実地で政治活動を学んだり(なんと男性版ウグイス嬢=カラス経験もあり!)、社員の9割が女性という化粧品販売の職場だからこそ知る現実を目の当たりにしたりしながら、音喜多さんは昨年自身の夢に近づく第一歩を踏み出します。2013年の都議会議員選挙で、出身地・北区から立候補し、見事当選を果たしたのでした(2014年4月時点現職)。

 

ところで音喜多さんと言えば、非常に多筆の方でもあります。

ここJunkStageでのコラムのほか、ご自身のブログを毎日更新し、ニュースサイトにも寄稿。多忙ななか、それでも書き連ねられる言葉は時に熱く、時に年相応に軽妙で、多くの読者からの反響を得ています。
それは、音喜多さんが自分の語彙で書いているから、そして「届けたい」と思って書いているからこそなのではないでしょうか。

政治って難しい、判んない。そういう層にも届けられるように、音喜多さんは自分の言葉で政治を語る。それはご自身の勉強の成果なのでしょうが、音喜多さんの言葉は数多いる政治家の発言の中でも圧倒的に判りやすい。勿論、歴史の蓄積で現在の政治がある以上受け手側にも一定のお勉強は必要なのでしょうし、その是非の判断は個々人に委ねられるわけですが、それ以上に音喜多さんは「なんとかして自分の言葉を届けたい」という熱意を持ってコラムやブログを書いているように思うのです。

音喜多さんはかつてご自身のことを「怒れる若者を勝手に代弁しているつもり」と称されたことがありますが、それを信じるとすれば想定している読者はご自身と同世代の20代~30代層。
この世代はバブルの恩恵を受けたこともなく、リーマンショックや震災の影響もあり氷河期と呼ばれている時代に就職活動を展開しています。ワーキングプアという言葉も産んだ同世代に向かって音喜多さんは必死に政治の力を訴え、選挙に行け選挙に行けと事あるごとに仰ってもいる。

そしてもはや怒ることすらしなくなった仲間の代わりを務めるかの如く、音喜多さんは政治家を志し、自分達の力で日本を良くしていこうと数々の提案をしています。急進的にも感じられる部分もありつつ、それでも音喜多さんの言葉の端々に滲む「このままではよい方向に向かえない」という焦燥にも似た想い。そして、そのシナリオを回避するために必要な知識と現状をみんなにも共有してほしいと強く思っているように私には感じられるのです。

*  * *

……などと熱く語ってしまいましたが、音喜多さんは決して四面四角な“政治家”ではありません。まだ29歳のその素顔はごく普通のもののように見えますし、実際にお会いした印象はかなりファンキーなお兄さんという感じ。JunkStageのお花見の席ではバーベキュー職人的な力技を発揮して場を盛り上げ、趣味はダンスという、一見すれば本当にどこにでもいそうなフットワークの軽い青年です。

しかし、音喜多さんはそんな日々を送りつつもほぼ毎日街頭に立つ、ストイックな政治家でもあります。議員としての職責を果たしつつ、各地を飛び回って有権者の声を生で聞く。また、被災地支援として非営利団体の運営にも携わり、子供たちに巨大なホットケーキをプレゼントすると言うユニークな活動も続けています。

派手さはなくとも、着実にキャリアを重ねる音喜多さんの奮闘は今日もまだ続いている。

音喜多さんが50代、60代になったときにどんな政治家になっているのか、どんなふうに政治を世代を語るのか、私は今からとても楽しみなのです。

2014/04/20 12:00 | sp | No Comments