駅のアナウンスだけが鳴り響いている真夜中、

そう、駅のそばに住んでいると、毎日、毎夜、電車の音と一緒に生活しているような、

同居人のような、そんな感じ。

此処に引っ越してきた頃は、電車の音やアナウンスの声がいく度となく流れ、

こんな音のなかで生活できるのだろうかと心配になったのが2年前。

今では、その音が、心地よいと感じるぐらいになってしまったのだから、

不思議なものだ。

そして音がなければ落ち着かない自分も。

毎朝、いつもiPodで音を聴いているのだが、その中に、人の声だけで作った曲がある。

あれは、自身のコンピュータが何かの誤作動で動かなくなり、初めて、Appleで作った曲。
となりの学生が英語が上手だったので、早速、声だけを録らせてもらい、不思議な曲に仕上がった五年前の夏。
そして今、仕事場へ行く5年後の私。
繰り返し繰り返し聴いているうちにどの曲も想い出がある曲になってしまった。