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あの出来事を誰にも喋らないようにと、しつこく念を押された。
それでもまだ心配なのか、家でお茶でも飲んでいきなさいと無理矢理自宅に招かれる事になった。
五十嵐さんの家はあの場所からは少し離れた所にあったが
お互い自己紹介や最近の出来事なんかを話ながら楽しく歩いた。
特に私が家を探している事を話すと、彼は自分の住んでいる家はオススメだと鼻息荒く迫って来た。
ちょうど今は空き部屋もあるらしい。
そこまでススメてくれる家なら期待ができる!
ワクワクしながら着いたのがココである。
何とも乱雑な家だ・・
これが私の第一印象だ。
『僕の家はこの黄色の家です。ねっ!いいでしょ!この密集した感じが何とも言えないでしょ!さぁ入って、入って!』
正直この雰囲気は私の好みではない。
しかし、中も見てみない事には何とも言えない。
とりあえずお邪魔してみようとした時、隣の家からおばさんが出て来た。
『五十嵐さん、ちょっといいですか?』
すると五十嵐さんは少し気まずそうな顔をしながら黙り込んだ。
『旅行から帰って来てビックリ!部屋中グチャグチャ!以前にも言いましたよね?プロレスごっこは外でしてくださいって!
家が密着しているうえに壁がペラペラ何ですから!解りますよね?私の言ってる事!』
五十嵐さんは申し訳なさそうに頭を下げ
『すいません・・大学の同級生が久しぶりに遊びに来てくれたので、つい調子に乗っちゃって・・』
『ほんと仕方ないわね〜・・それじゃあ片付けるの手伝ってくれる?』
『もちろんです。』
そう言うと五十嵐さんはおばさんの家に入って行った。
するとおばさんは私を見てこう言った。
『あんた何してるの!あんたも手伝いなさい!!』
えっ・・