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金曜日と土曜日、所属する歌劇団の日本オペラの公演でロビースタッフをしてきました。
‘あくまでも、団体の〔顔〕であるという事を心にとめておいてください。’という言葉がありました。
劇場のプロアテンドの方と比べたら全く力にもならないですが、自分の所属させていただいている団体の者としてできるおもてなしがあるのではないか…と思いました。
アンケート、ビラハサミをひたすら開場前までやり、私は次回公演のチケットや最近リリースされたCDの物販ブースの担当。
会場には他に花束受付や過去の公演レアプログラムの販売もありました。
会場にいれば、あれはどこで手に入るだ、ラウンジはお化粧室はと尋ねられます。ご案内の仕方にも品は問われます。
クラシック、オペラがお好きな方が次回の公演チケットを立て続けにご購入いただくのを目の前でみました。
4月、日にちが一番近くてビラが挟めなかった公演に私は出演させていただくのですが、ブースにきて初めて知り、次回本公演やコンサートとともに「これはどこのホールなの?気になるな!予定が空いてるから…席ある?」と尋ねられる方もいらっしゃいました。
そこで思わず「チケットありがとうございます。実は私も出演してるんです」と声をかけてしまいました。
そうすると、その方はふと顔をあげて「あなた所属してる歌手?何役?その雰囲気だとソプラノでしょ?」と嬉しそうに尋ねて
「この役は誰がやるの?あなたは代役でやらないの?
あのね、この前クルージングコンサートでこの役のアリアをリクエストしたんだけど、○○さんて歌手は即興で歌ってくれたんだよー感激しちゃったんだ。
だからあなたも歌ってね。」と話が盛り上がりました。
「稽古時間は長いんでしょ?今回はシングルなの?で、やっぱりあなたは代役やらないの?」と。
元々自身が音楽家であったり、誰かのファンでチケットを購入する方は多いと思うが、ただ団体の公演がすき、クラシックがすき、舞台がすき、オペラがすき…という方はいわゆる非日常なクラシックの世界観などとても夢いっぱいに話されます。
そんな方がふと目についたビラで観劇を決めてくださり、さらに世間話までできたのが嬉しく、この方が客席にいらっしゃるんだ…とまた気合が入りました。
また会場には、劇団でお世話になった日舞の師匠をお見かけし思わずブースから出てご挨拶させていただいたのですが、
師匠も知った顔をみつけ安堵のご表情をなさいました。その後ゆっくりとお席や楽屋口へご案内できました。
会場ロビーにいると、お客様のお姿を見られます。客層は見てわかるが、どんな思い出足を運ばれたかは想像しかできません。
CDをご購入された方が、公演出演者の素敵な話をなさっていかれました。
でも、そんな話をただロビーに立ってるだけではきけないことだと思います。
団体の顔として関係者としてロビーにいられたことは、とても素敵な時間でした。