« 並行作業、或いは二正面作戦. | Home | 曲独楽師三増巳也考、独楽の伝わり方、曲独楽の伝わるルートのヒント »
曲独楽のコマの材料である 木材を探すため
あちこちへ行き
埼玉県の小鹿野町の方に お世話になった話を書いていますが
今回は 2000年に行った 当時の山で感じたいろいろな事を思い出したので
原野に近い山に入る体験とは どういうものか
それを実際に もっと 私も しっかり考えたいと思ったのであります
里山というのは
住んでいて 人が開いた土地であるという事が約束されている場所です
しかし 日本全国には
かつて 里山だった 今は人が住んでいない場所が
とても多いと聞いています
私がいる地域 愛媛県喜多郡内子町の大瀬の喜田村という地区にも
昔は家があって 畑だったであろう場所が
今はただの 平らな階段状の山として
たいていは そこに 持ち主が 将来しっかりした生活を計画したために植えた
杉とヒノキの林か
あるいは
猛烈に雑草が生えまくった荒地として残っています
さて今回は 先日
小学生の息子たちを連れて
自分の住んでいる家の 山を歩いてみることにした時の話です
写真のように
小鹿野町で2000年に私を招待してくださった山仕事の方の現場は
実に整備されていました
ご覧のように 歩く場所をキレイに整地して
人と道具運搬用のトロッコもレールがいつも点検されて安全な状態でお使いになってました
しかし
ひとたび 山の中で 人が住まなくなったらどうなるか
これは 実際に入ってみないとわからない…
私の住む山の竹林を整地して
今 たけのこ畑にしていますが
その場所からすぐ下に向かって
小さい道があったので
どこへ行く道なのか
確かめてみたいと思っていました
子供は探検が大好きです
こういう楽しいトロッコを つけるのも楽しいでしょうねぇ~
… でも 我が家のその道は プツンと切れていました
山の中に 杉がたくさん植えてあり
薄暗い道です そして行き止まりには崖があって そこから下は 結構落差がある杉林です
10Mくらい下の方に 大岩があり そこから大木が岩を囲んで数本生えていて
その下の地面はどうやら 小さい川があるらしい…
ここからは 下まで降りられないね…
ということで 竹林から反対側へ移動し
他の人の土地との境目にある 軽自動車がやっと通れる程度の幅の
地域の人が 割れた瓦を敷き詰めたと思われる道をたどって 山の中を行く事にしました
我が家は標高300M弱ですから 竹林はだいたいそれより低いわけです
約200M超の山を降りて
目指したのは 車でいつも学校へ送り迎えする車道へ出ることでした
昔の道って
山をそのまま上までまっすぐに登っていたから
車道を歩いて登ると 遠い距離でも
歩いたら近いはずですよね
そういう 昔学校へ通うのに使っていた
お隣のおばあちゃんの話を聞いていた私は
いつか調べてやるぞと 思っていた道探しでした
杉林の山の中を歩いて
使っている道と
そうじゃない道の判断は簡単です
使っていない場所は 枯葉や堆積物でフワフワ
しょっちゅう歩いている道は カチカチです
歩きやすいのは 人が歩くから?
いいえ違います
動物が歩いて固まっている道もあります
獣道です
おかげで歩きやすい道ができているんですね
さて その道を歩いたり
道が無かったらそのまま下の方へ どんどん降りて行き
途中に 昔住んでいただろう段々畑の跡や
誰が使っているのか ほんの少しの しいたけ栽培があったり
車道横を流れる川の音を目指して
1時間かかって無事に到着
車ならほんの5分の道です
親子で盛り上がるのは こういう冒険ですなあ
帰りに登るのが 少し大変でしたが
昔使っていたという道を1本発見し
登り道はそちらを行きました
でも 曲がり場所がわからなくて一回迷いましたが
また1時間かかって夕方5時に無事帰宅
日が暮れる前にちゃんと帰れて安心しました
方向って わからないものです
山の中に入ってしまうと どっちを向いて歩いているのか
ぜんぜんわかりませんでした
また行ってみようと思います!!!
楽しい!!!!!