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かつてないほどの充実と
今まで感じたことのない反応と
寄せてもらえる想いの大きさに包まれて
そうであるほど追い詰められ
苦しくなって、いっそ逃避して
しまいそうになるのは
僕がまだブレない意思と
その強さを持てていないから.
ほんとうに越えなくてはならないものは
たぶんその先にあるもので.
そういう「強さ」があることを、僕は知っているから.
前回、新宿での写真展を公表して
各方面から今までで一番なくらいの反響をいただいて
より一層…戸惑いと不安の中にいる日々です.
そういう作家として光栄に思うべきときに
逆に苦しさとか自信の無さから切羽詰まってしまうのは
解ってはいるけど、損なことだな..と思います.
今は新宿へ向けての準備と
新作的なものの撮影、模索とを
並行して進めているような状態で.
元々僕は、物事を何か同時に進めるとか
いろんな顔や気持ちを使い分けることとかは
すごく苦手としていて.
一つのものに向き合ってるときは
つい他のことに気持ちが回らなくなることもままあって.
色々と使い分けられたり、上手に掛け持ちとか出来たら
もう少し状況というものを楽しめるのかな..とも思うけれど.
でも今回はそういうの解った上での
同時進行というか二正面作戦に踏み切ってるような
そんな感覚も確かにあって.
昨年の個展を新たな街で、新たな人たちに
観てもらうための、その用意と覚悟と
長い時間をかけて一つの写真展にまで辿り着いて
そこで描けた世界とをしっかり受け止めた上で
再び写真を撮ってる自分と
それはもうどっちがどうとか、比重が..とかよりも
全部ひっくるめて「写真やれてる」っていう自分で
いられたらいいなと…
そんな状態で夏の新宿まで持って行けて
新しい作品となるものの方向も見えた…
となるならそこで初めて、ほんと写真てすごいんだなと
体感出来るような気もしてて.
端からしたら無謀で危険な
並行作業、二正面作戦に見えるだろうし
実際苦しくなるのも眼に見えているんだけど
撮ること、観せることを1年ていう時間の中で
出来るということ.
その真っ只中にいられて、そこで写真をやれる機会が
今だとするのなら、たぶんここでやらないと後悔すると思うから.
新しいポストカードは?フライヤーはどうする?
その配布が福岡から出来るのか?
大判プリント含む作品の輸送手段と費用は?
東京に滞在出来る時間は?
今夜の撮影でどこまで届くのか..届かないのか..
切ったシャッターのタイミングはどうか?
今撮ってるこの時間が何処へ結びついて行くのか…
その先にある作品展開と構成は?
またプリントで苦しむのではないのか?
互いやり尽くしたと思えるものに出来るのか…
そんな観せることと撮ること
いっぺんにやろうとしている
二正面作戦なんだけれど
でもそれって結局「写真」やってるってことで、
そこで何が産まれ何を感じて何処に繋がって行くのか..
そんなことへの胸の鼓動が高鳴るのも事実だったりもして
矛盾してて苦しげな、一心不乱の二正面作戦.
二つの戦線を持つこと…
そういうことが永く持ち堪えるはずがないことは
もちろん解ってもいるのだけれど…たぶん自分も周囲も.
〜二正面作戦とは、戦線を構築する段階において
戦場の異なる複数の敵を相手にしなければならない状態をさす〜