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2014/03/28

わたしの専門は応用スポーツ心理学で、心の状態をフロー状態に整えるための脳の機能、ライフスキルをトレーニングすることです。音楽家やスポーツマンはもちろん、教師やビジネスマンなど幅広い方々にトレーニングをしています。心を整えるための脳の習慣をつけることで、自分で自分の心を切り替えるマインドマネージメントができるようになります。フロー状態とは揺らがず・とらわれずの感じです。別な言葉でいえば、ご機嫌な感じです。

フロー状態がなぜ重要かというと、人は心の状態がフローに傾けばパフォーマンスが向上するという法則があるからです。不機嫌な状態でパフォーマンスを発揮できるでしょうか?揺らいでとらわれている状態で、パフォーマンスがアウトプットするでしょうか?

ライフスキルの脳機能についてはここでは詳細を述べませんが、要するにスポーツもビジネスも人生はフローなくして勝利なしなのです。フローでさえあれば何でもできるのではなく、すべての勝利・成功にはフロー状態が必須だということを強調したいのです。なぜならどんなことも人がやっていて、人には心の状態があるからなのです。すなわち、No Flow, No Winなのです。

私がGM(ゼネラルマネージャー)を務める東京エクセレンスというプロバスケチームを昨年立ち上げました。日本バスケットボール協会傘下のNBDLというリーグに新規参戦しました。このチームのルールはまさにNo Flow, No Winです。スポーツですからあらゆるシーンに揺らぎやとらわれの心をノンフローにする要素が存在します。審判のミスジャッジ、コーチの判断、自分のミス、仲間のミス、きつい練習、遠い遠征、身体の疲れや痛み、思うようにプレイできない状況、レベルの高い相手ディフェンスなどなど枚挙にいとまがありません。

このチームはメンタルトレーニングの実施はもちろんですが、選手やチームスタッフも含めフロントスタッフまでもが、揺らがず・とらわれずの自分の心に責任を持つということを徹底してやってきました。まず自分がそのような心の状態を自己責任において整えることをいつでもどこでも大事にしているのです。

おかげさまで、新規参入の2013年度のシーズンを優勝することができました。レギュラーシーズンは29勝3敗の成績で、30勝2敗の豊田通商さんに1位の座は持っていかれましたが、プレイオフのファイナルで見事勝って初代チャンピオンに輝きました。

レギュラーシーズンの直接対戦成績は1勝3敗だったのですが、それにもとらわれることなく、また前半終了下時点では負けていたのですが、揺らぐことなく、逆転勝ちをしました。スポーツを通じて元気感動仲間成長を社会に届けようという理念も少しですが達成できたように思います。皆さんのおかげです。今回あらためて、チームみんなで揺らがず・とらわれずのフローでいることの価値を私自ら感じることができた貴重な体験です。

ありがとうございます。

No Flow, No Win!!!!!!

東京エクセレンス公式サイト http://tokyo-excellence.jp/

スポーツドクター辻秀一

2014/03/28 01:32 | tsuji | No Comments