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2014/03/27

つ、ついに妻を描くことに。

いい写真が撮れたということと、

ここで色々書き始めてから目的がハッキリしてきたということで、 ここらで一発、描いてみるか!というやつです。

で、今までは作業の工程をクドクド説明しておりましたが、 なんかつまらんなあ。と思いましたので、 制作に関しては基本的に画像のみしようと思います。

解説については、1枚描き終えた時にまとめの回で書くことにします。

なので、制作手記という題名ですが、かなり徒然なるままに書きます。

 

妻の頭は丸い。まるでボーリングの球みたいだ。 若いころは今よりわずかにほっそりしていたので、 顎のあたりがきゅっと細っていたが、今は完全に丸い。

そして妻はデコが広い。超広い。超綺麗な半球状のデコである。 なんか悪口みたいだな。そうじゃないんだけど。

描くの、難しそうだな。

自画像とか、自分の手とか、学生時代に課題で出されたり、 僕らの頃は受験問題としても頻繁に出題されましたが、 妻は本当に苦労しているようでした。

というのは、具象として、何かを描く時に避けられないものがありまして、 それは「光」、つまり、「明暗(バルール)」です。 となると、人物、静物、すべての立体物において、「面」という考え方において、 明るい、暗いを観察、認識しながら描き進めることになりますので、 これはもう、どうしたって、 面の変わり目が判りやすいカクカクしたもののほうが描き易いのです。 個人差は当然ありますが、女性の顔より男性の顔、綺麗な手よりごつい手となるわけです。 そこへいくと、僕なんか最高に描き易く、大変お得だったのです。

それを踏まえて、妻の場合ですが、 顔はつるんとしていて、正面から側面の稜線がないではありませんか。 滑らかで均一な曲線で続いていて、どこから面が変わったのか、全くもって判別不可能。 デコなんかつるんつるんですよ。 ハレーションを頼りにカタチを見るしかないカンジ。 こりゃあ自画像とか描く時苦労したろうなと思いました。

しかし、絵は実際に見ているものとは違い、絵なので、そういった問題に対して、 何かを強調したり、何かを省略したりして、自分にとって都合よくするものなので、 そういった意味でも、やはり強調、省略は当たり前に大事なことなのです。

 

nana.1

妻。2時間経過。

2014/03/27 04:09 | fukui | No Comments