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2014/03/21
冒頭で期待を裏切られ、この映画は一体なんなんだろうと。と思いながら
映像を見続けた。人が映っていなくとも、会話が聴こえることに
戸惑いを感じながらも、いつのまにか映像に見入ってる自分がいた。
そこには、人物は見えないのだけれど、もう、私にはみえない人が
そこにいたのだ。
それからは、ずっと、人がそこにいるかのように、人がいない声だけの
「眠り姫」だった。
檜垣氏がアクースモニウム(多次元立体音響装置)で表現したその映像の音は
人の声が左後方から聴こえ始めた。
私はシアターの真ん中に座ったのだが声や音楽が重なっていくたびに
後方中心に移動してゆく。
それはとても繊細で、ひとつひとつの音の流れを操っているかのように
思えた。
映像前に置かれたスピーカーからも音が聴こえる。
このように、アクースモニウムというのは、音をいくつものスピーカーから
自由にあやつり、その場を立体的な音響空間にする装置なのである。
※アクースモニウム(Acousmonium)
通常12チャンネル/12スピーカー以上で音をライブで多次元空間化。
1974年、INA-GRMのF.ベルによって創案、命名。
演奏の5つのパラメーター(強弱、配置、音色、密度、速度)
2014/03/21 10:37 | shiho | No Comments