« | Home | »

2014/03/13

先日で東日本大震災から早いもので3年がたちました。
お亡くなりになった方のご冥福とともに、未だに行方の知れない方々が一日も早くご家族との再会が叶うよう、心からお祈り申し上げます。

あの日のことは風俗嬢の友人たちとも時々思い出したように話題になります。
といっても、湿っぽいという感じはありません。何しろ、風俗嬢ですから。

わたしの友人で丁度そのとき都内某所で接客中だったというイメクラ嬢の子は、お客様と二人、揺れが収まるまで裸で抱き合っていたそうです。あまりの揺れの大きさに怯えつつ、余震の中でお客様に服を着せ、まず先に避難させようとしたところ、そのお客様は君のほうが若いんだからと階段の先を譲ってくれたとか。
「だからあたし寒い中ベビードールにコートだけ羽織って避難した、アハハ」と彼女は笑っていましたが、笑えるのは先に避難させてくださったお客様のおかげだと彼女も言っていますしわたしもそう思います。

また、別の友人はたまたまラブホテルで彼氏とことの真っ最中だった(……平日の昼間なのに…!)そうですが、こちらもすぐに服を着て避難したと言っていました。落ち着いてから見たら釦がちぐはぐにかけ違えていたらしくて、なんだか笑えてきてしまったそうですが。

命に関わる震災だったのに、だからこそか、みんな必死で服を着て――ある意味、死んでしまったときのことを考えて着衣を直してから逃げたという話はどこか真に迫っていて、ああそうだよなあ、と凄く納得してしまった話でした。

風俗店が入っているビルは、基本的には粗雑な管理のところが多いです。

非常階段に段ボールが積み上がっているなんていうのはザラですし、非常ドアの前がふさがっていて開けられないという恐ろしいビルも普通にあります。ビル自体も古い場合がありますし、このような場所では非常時には大惨事に繋がりかねません。以前、新宿のビルで火災が起きた直後はかなり指導が入ったと聞きましたが、それだって一時のことになってしまっている場所も多いのではないかと思います。

でも、震災は起きたし、これからだって起こる可能性はあるのです。

風俗嬢の子たちもですが、お客様の名誉を守るためにも、そのあたりの管理はもっときちんと行われてしかるべきだと思うし、女の子たちが安心して働くためにもきちんとして欲しい。

あの日の話を聞くたびに、声を大にして風俗店オーナーの皆様には考えてほしいなと思います。

2014/03/13 06:49 | chica | No Comments