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2014/03/06

どんなお仕事にも潮時がありますね。
引退、リタイヤ、です。

雇い先の事情もあるでしょうが、
ネイリストのような技術職の場合は
自分でそのタイミングを計ることも出来ると思います。

20代30代の方はそんなずっと先のことより
もう少し近い目標を見るべきですが
40代以上のベテランと呼ばれるネイリストの方々は
そのことを考えることも多いと思います。

かく言う私もその一人。
自分が引退するとしたら、そのきっかけは何だろう?と
最近は考えます。

個人的な事情ももちろん有り得ます。
その可能性を挙げだしたらキリがないと思いますので
不可抗力のような種類は何だろう?と考えます。

で、今のところ私が思いついているサインは一つ。
視力の限界です。
視力の老化は避けられません。
そして私達ネイリストは、その視力がなければ仕事が成り立ちません。
細かい物や近い物が見えなくなる(老眼、ですね)は、致命傷といってもいいかもしれません。
お客様からは見えているのに自分は見えない(から気づかない)。
これほど信頼を揺るがすものはないと思います。

ですから私はつい先日、長年協力してくれる自分のモデルさんに
お願いしました。
私が見えなくなっていたら教えてね、と。
教えてもらって気づくならまだそれは猶予があるでしょうが、
指摘されてももう見えないのならこれは潮時のサインとすることにしました。
講師業も同様です。
手順は教えられても、プロに必要な細かなミスを見つけられず指摘してあげられなければそれは指導とはいえません。

視力の老化は不可抗力なので、寂しく悲しく、そして怖いのですが
誇りをもっていたいからこそそのサインを見逃さずにいたいと
今から覚悟しています。

2014/03/06 09:10 | makiko | No Comments