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月末で、苦し紛れ感が強くて本当に恐縮なのですが、おまけ的な回ということでお許しください。
強引に後付けするなら、音楽をやるために東京に住んでいるという部分もなくはない、という広義な観点から、東京に寄せる思いを綴らせていただく…ということで…(言っていてちょっと恥ずかしくもありつつです…)。
なんて言うかあの…。ぼく、結構、東京が好きなんですよ。
で。
一番好きな街はどこですかと問われたら、新宿と答えます(って、そんなこと、聞かれることないけど…)。
東京に来て、そろそろ丸30年ですので、いろいろと思い出深いところとか、懐かしい場所もありますが、一番好きなのはどこかと言われたら、新宿なんですね。
特に西口が好きです。
ビル街が好きなんです。あの街並みの感じが好きなんです。
新宿には住んだこともないですし、学校や職場があったわけでもありません。
ですので、生活していた的な懐かしさはないんですが。
ぼくにとって新宿は、東京の玄関なんですね。その意味で特別な場所なんです。
昭和の歌謡曲で、「上野はおいらの心の駅だ」的な歌があったと思うんですが、北の方々にとっては上野駅が東京の玄関だったように、ぼくにとっては、新宿が東京の玄関だったんです。
ぼくは静岡の富士宮の出身です。
大学入学のために上京したわけですが、当時の東京へやってくる時のルートは、東海道線で小田原まで出て、そこから小田急で新宿へ、というのが常套ルートでした。
ちなみに今は、新幹線に「新富士駅」から乗り、品川まで来て、というのが常套ルートです。
なぜ当時、小田急を活用していたかというと、まだ「新富士駅」ができていなかったからです。
あ、でも在学中に出来てましたね。「新富士駅」。でも使っていませんでした。
小田急を経由するルートのほうが安上がりだったんです。
ロマンスカーを使ったとしても、国鉄と同じくらいだったような気がします(滅多にロマンスカーには乗りませんでしたが。でもたまに乗ると、わくわくしましたですね)。
で、小田原で乗り換えて、普通の急行で新宿に向かっていくと。
しばらくは、結構な山の中を走りますよね。
そして徐々に街になっていって、そのうち新宿のビルがちらほら見えたりするポイントがあったりしつつ…。
で、新宿に着いて駅を出ると、どかんと大都会…。
あー、東京に来たな、と、つくづく東京を感じました…。
ちなみに新宿は、それ以前の記憶の中でも、ちょろちょろと印象深いです。
遡ると、最初の新宿メモリーは、小学校の修学旅行ですね。
もう35年くらい前の記憶ですから、旅行自体の思い出はかなり薄いのですが、自分のおみやげとして買ってきた「絵はがきセット」が自分としてかなりのヒットで、ことあるごとに眺めては、旅の余韻に浸りながら、東京に憧れたものです。
で、「絵はがきセット」の中で一番好きだったのは、新宿のビル街のカードでした。
ちなみにその絵はがきセットは、それから半年後くらいに、人にあげてしまいます。
教育実習で来た先生に…。
どんな方なのかまったく覚えていませんが(女性だったのは確か)、お別れ会の時に何かをプレゼントしたいと考え、自分が大切にしているものをあげるべきではないかと考え、その「絵はがきセット」を差し上げたという次第です。
もらってうれしいか、かなり微妙ですよね…。恥ずかしいです…。
次の新宿の思い出は、高校一年の時です。
ぼくには姉貴が二人いて、下の姉貴が当時、東京で浪人をしていました。
彼女は美大志望で、それ的な予備校が東京にあり、そこに通うために東京で浪人をしていたんだと思います。
ってことを今思い出してみると、うちの両親、がんばっていたな…、と改めて敬服する次第ですが…(裕福な家庭ではなかったですから…)。
で、夏休みに、姉貴が新宿の喫茶店でバイトをしている、とのことで、そのバイト先が健全なのかどうかお袋が確認に行く、というのに付き合ったんですよ、確か。
東京のことは右も左も分からない親子で、新宿をうろつくのはハードルが高かったですね。確か。
その時も、コースはやっぱり、小田急で上京するコースでした。
そのバイト先も、新宿の西口エリアだったと記憶しています(太陽光がさんさんと降り注ぐ、明るい健全な喫茶店でした)。
とりとめがなくてすみません…。
47歳にもなって、つくづくナニなんですが、東京が好きな理由はやっぱり、何かができそうな気持ちになれるから、のような気もします。
昭和の人ならではの、古い感覚なんだとは思うのですが…。
最後に、昨年まで10年間住んでいたマンションからの眺めをご紹介させていただきます。
環八の外側エリアでしたが、窓から新宿が見えたのが気に入って、その物件に決めたという部分もありました。
ちなみに今住んでいるところからは新宿は見えません(今は1階なので…。隣しか見えません…)。
ほんと、脈略がなくてすみません。月末の滑り込み感が…、もう…。
さてさて、ぼくが苦手としている冬もようやく終わりです。
3月は、より積極的な気持ちで過ごそうと思っています(東京で)。
皆さまも、充実した春をお過ごしください!
押忍