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今回は、“トランペットの壊れにくさ”について書いてみたいと思います。
(地味…)。
さてさて。
先日、練習をしながらはたと気が付いたんです。
トランペットって、壊れにくいな…、と。
その理由は、「メカニカルな部分が少ないから」です。
例えば、サックス。
トランペットと比べると、結構壊れやすいイメージです。
サックスは、めちゃめちゃメカニカルな楽器なんですよね。
間近で見せてもらうと、ぼくはいつもこう思います。
「工場だな…。ファクトリーだよ…」と。(英語で言い直す必要はなかったですね…)。
キーを操作してパッドを開閉させて演奏するんですが、キーからパッド部分まで結構距離があったりするんです。
その、動きを伝えるためのシャフトが、工場内に張り巡らされたパイプのようなんですよ。
って、いきなりわかりにくいことを言っちゃっいましたが(主観だし…)。
ともかく、動く部分(メカ)は“壊れる”可能性をはらんでいる、というわけです。楽器に限らず。
あと、電気楽器、電子楽器も、トランペットと比べると、結構壊れやすいイメージですよね。
メカ(機械)を一杯積んでいますから。
接点の接触不良や断線と言ったアナログ的な故障から、電子パーツの故障などなど。
ところで、トランペットにも“メカ”はあります。
ピストンか“メカ”です。
しかし、かなりシンプルです。
バネが入っているだけ。
いわゆる、スプリングです。螺旋状のあれです。
このバネはとても丈夫なシロモノで、20年使っていても、まるで壊れませんし、反発度合いも一定です。
ただ、“メカ”としてはシンプルですが、その一方で、精密さは相当です。
気密性が相当に高いですし、押したとき、離したときそれぞれで、ピストンの穴と管の穴がジャストで合わなければいけませんし。
ちなみにこのピストン。壊れにくいのですが、消耗品ではあります。前にも書かせていただいたことがあるのですが。
長年使っていると、徐々に磨耗していくんですね。
ピストンの摩耗は修復のしようがありません。よって、古いトランペットが高値で取引されることはほとんどありません。
結論です。
トランペットは、消耗楽器だけれど、壊れにくい。
といいつつ…。
ウォーターキーと呼ばれる、管内の水を抜くためのキー。
ここは唯一、壊れます。
バネが仕込まれていて、このバネは小さい割に結構強力で。
いつも力がかかっているんでしょうね。頻繁に動かしますし。
毎日吹いていると、3年位で壊れるイメージです。
でも、楽器屋さんに持っていけば簡単に直ります。
工賃と部品代を足しても1000円かかりません。その場で直りますし。
というわけで…。
トランペットは壊れにくい。しかし一部、割と簡単に壊れる場所もある(でもすぐ直る)。
これが今回の、真の結論です。
(どや顔)。
(ところで、今月あと2本か…。いけるのか!? おれ!!!)
押忍