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2014/02/22

今回は、“トランペットの壊れにくさ”について書いてみたいと思います。

(地味…)。

さてさて。

先日、練習をしながらはたと気が付いたんです。

トランペットって、壊れにくいな…、と。

その理由は、「メカニカルな部分が少ないから」です。

例えば、サックス。

トランペットと比べると、結構壊れやすいイメージです。

サックスは、めちゃめちゃメカニカルな楽器なんですよね。

間近で見せてもらうと、ぼくはいつもこう思います。

「工場だな…。ファクトリーだよ…」と。(英語で言い直す必要はなかったですね…)。

キーを操作してパッドを開閉させて演奏するんですが、キーからパッド部分まで結構距離があったりするんです。

その、動きを伝えるためのシャフトが、工場内に張り巡らされたパイプのようなんですよ。

って、いきなりわかりにくいことを言っちゃっいましたが(主観だし…)。

ともかく、動く部分(メカ)は“壊れる”可能性をはらんでいる、というわけです。楽器に限らず。

あと、電気楽器、電子楽器も、トランペットと比べると、結構壊れやすいイメージですよね。

メカ(機械)を一杯積んでいますから。

接点の接触不良や断線と言ったアナログ的な故障から、電子パーツの故障などなど。

ところで、トランペットにも“メカ”はあります。

ピストンか“メカ”です。

しかし、かなりシンプルです。

バネが入っているだけ。

いわゆる、スプリングです。螺旋状のあれです。

このバネはとても丈夫なシロモノで、20年使っていても、まるで壊れませんし、反発度合いも一定です。

ただ、“メカ”としてはシンプルですが、その一方で、精密さは相当です。

気密性が相当に高いですし、押したとき、離したときそれぞれで、ピストンの穴と管の穴がジャストで合わなければいけませんし。

ちなみにこのピストン。壊れにくいのですが、消耗品ではあります。前にも書かせていただいたことがあるのですが。

長年使っていると、徐々に磨耗していくんですね。

ピストンの摩耗は修復のしようがありません。よって、古いトランペットが高値で取引されることはほとんどありません。

結論です。

トランペットは、消耗楽器だけれど、壊れにくい。

といいつつ…。

ウォーターキーと呼ばれる、管内の水を抜くためのキー。

ここは唯一、壊れます。

バネが仕込まれていて、このバネは小さい割に結構強力で。

いつも力がかかっているんでしょうね。頻繁に動かしますし。

毎日吹いていると、3年位で壊れるイメージです。

でも、楽器屋さんに持っていけば簡単に直ります。

工賃と部品代を足しても1000円かかりません。その場で直りますし。

というわけで…。

トランペットは壊れにくい。しかし一部、割と簡単に壊れる場所もある(でもすぐ直る)。

これが今回の、真の結論です。

(どや顔)。

(ところで、今月あと2本か…。いけるのか!? おれ!!!)

押忍

2014/02/22 10:20 | ohta | No Comments