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イスラム教徒の婚約式にご招待頂きました。
イスラム教徒はご存知のように、結婚前の男女が密室に二人でいるということは許されておらず、マレーシアも宗教警察に捕まることがあります。
そんな男女関係に厳しいイスラム教徒の婚約式ということで、何だかこちらがドキドキ。
マレーシアのセレモニーは、↑こんな風にお家の前にテントを張って食べ物を振舞うのが伝統的。
お料理はbuffet形式なので好きな分を取って、勝手に食べるスタイル。
結婚式もそうだけど、日本みたいにしっかり何時からスタートということはないので、ご飯食べながらまったりみんなでおしゃべりしてセレモニーが始まるのを待ちます。
一応ね、開始時間があるんですよ。
でもその予定開始時間に始まることはまずありえない。
この日も、結局予定開始時間の1時間遅れでセレモニーがスタート。
これ普通です。ご覧の通り、誰一人として「セレモニーまだかしら?」って思っている人いません。
今回の婚約式では、新郎・新婦それぞれのお家でお菓子を用意します。
右側の可愛い飾りが付いているのが新婦側からのお菓子。
ボックスのお菓子は新郎側からのお菓子。
通常男性側が2つくらい多く用意するのが慣わしらしいけど、今回は新郎側から贈呈されたお菓子がいっぱい。
色彩感覚が日本と違うので、どれもカラフルでとっても素敵。
お菓子が運ばれて、親族が到着したらセレモニーのスタート。
まずは親族紹介。
それから、新郎・新婦のフルネームの紹介。
これ不思議な感じがしますが、イスラム教徒の方って本名が長いんです。
「父親の名前、●●の息子、名前」という構成になっていて、その他に敬称がついたりするので普段は本名を言うことはないそうです。
そして、新郎・新婦共に「結婚した過去はないか、奥さんは他にいないか、身は綺麗か(子供はいないか)、子供を設けられるくらい健康か、犯罪歴はないか」などを質問しあいます。
これも4人まで夫人を持っていい一夫多妻の国ならではの質問ですよね。
それから、結納金の相談。
この日は相談の結果、RM8,000(24万円くらい)で、2年以内に支払うという約束が取り交わされていました。
その結納金が支払われて初めて結婚となるそうです。
そして新郎側から、プロポーズリングとエンゲージリングのプレゼント。
イスラム教徒は左手が不浄なので、リングは右手にします。
エンゲージリングは義理の母から贈られます。
義理のお母さんの付けている指輪に口付けをしながらお祈りをします。
その後ハグをして、自分のお母さん登場。
実の母、義母、新婦で記念写真。
イスラム教徒は婚約式ではまだ結婚していないので、新郎と新婦が手を取り合ったり、並んで記念写真ということはありません。
新郎は婚約式が終わった後に、ひょっこりジーンズの普段着で顔を出した程度でした。
イスラム教徒にとって結婚は、家と家の協議に基づく合意が必要で、当人同士が好きだから!っという理由だけでは進まないそうです。
昔の日本もきっとこんな感じだったんでしょうね。
結納はおろか、婚約指輪も結婚指輪もなくて、結婚式もしてない夢のない私とは大違いで・・・。
イスラム教徒は現在でもしっかりと伝統を守った婚姻をしていてとても新鮮でした。
家族との絆が深いマレーシアの人たちにとって、新しい家族を向かい入れるということはごくごく自然で、みんなとても温かい雰囲気だったのが印象的でした。
マレーシアにやってこなければ知らなかったイスラム教徒の婚姻の文化。
知らない世界が見られてとても楽しい一日でした。