« 2014年始動! | Home | ■flora World 262「紅梅/厳しさ」 »
今回は、特に地味な話です。
このところのぼくの練習課題について綴らせていただこうと思います(ほんと、興味を引きそうもないテーマですけれど…)。
2つあります。
○オープンな音を出す。
○指をピストンから離さない。
(ピストンを押さえないときも、常に指はピストンにあてたままに)
で、今回は、2つめの「指をピストンから離さない」について、詳しく綴らせていただこうと思います。
これを意識し始めたのは、昨年の春くらいです。
以来、心がけて練習しているのですが、まだまだ、ピストンと指が離れてしまうことがあります。
ただ、結構できるようになってきました。やっと。
さて。
これを実践しようと思い立った理由は…。
とある壁にぶつかったからです。
その壁を越えるためには、抜本的に奏法を矯正するしかないだろう、と思い立ったのです。
しかし、その壁を克服するために選んだこのトレーニング自体が、相当に大きな壁でした…。
それはそれとして。
基本、どんな楽器でも、弦なり、鍵盤なり、キーなりに対して、指が大きく離れるべきではないはずです。
しかし、「ピストンと指を常にくっつけておかなければいけない」ほどなのか…。
学生の頃に、以下のような記事を読んだことがあるんですよ。
有名ジャズトランペッター(アメリカ人)のインタビューで、練習法について言及している中に
「指がピストンから離れないように相当練習したよ。指とピストンの間にコインを挟んでね、コインが落ちないようにしながらパッセージを吹くんだよ。わっはっは」
(最後の、「わっはっは」は、アメリカ人ぽくなるかなと思って、盛ってみました)。
これを読んでちょっと真似をしてみたんですが、押すとき以外はほとんど離れていて、まったくもって練習にならず、「次元が違いすぎる。この練習をしなければいけないのは、今じゃない」と思ってやめました。
しかし、そういうものかもしれない…、という意識は頭の片隅に置いてはあったんです。
で、この際、いまさらだけどこれに取り組もうと思った、という次第です(コインを挟む練習法は取っていません。拾うのが面倒です…)。
ところで、これは本当なのか、そうしないといけないのか…。
ちょっと調べてみました。
ピアノやサックスに関しては、「鍵盤と指は常に着いているべき」、「キーと指は離れてはいけない」というような記述を見つけることができるのですが、トランペットにおいてはそこまでの記述はほとんど見つけられませんでした(探し方の問題である可能性は否定できませんが)。
「ピストンと指が離れ過ぎないように」ということすら、それほど声高には言われていない印象です。
指を10本も使うような楽器ではそのあたりはシビアだが、トランペットでは3本しか指を使わない、つまり運指はそれほどまでシビアではない、ということなのでしょうかね…。
運指以上に超えなければいけない壁が多い、ということなのかもしれません(自分の楽器が簡単な楽器と思われたくないアッピールです…)。
で。
YouTubeで、上手い人の吹奏シーンもいくつか観てみました。。
分析結果は以下です。
○上手い人ほど、指は常にピストンとくっついている。しかし、離れる時もある。
ちなみに、とある大手楽器メーカーの教則動画を発見したのですが、その中で模範吹奏をされている先生は、結構指とピストンが離れていることが多かったです(離れる距離はそう大きな距離ではないのですが)。
ちなみに、タレントのローラさんもトランペットを吹かれるそうで、ローラさんがトランペットを吹いているYouTube動画を発見いたしました。
ローラさん、音は出せますし、音階も吹けるようですが、達者というほどではないご様子です。
そうして、ピストンを押さなくていい運指のときに、指がめちゃくちゃピストンから離れます。
その動画を見て、「ああ、やっぱり指が離れるのが普通だ。そして上手くなるに従って指は離れなくなる」ということを、逆説的に再確認いたしました。
一応リンクを貼っておきますね。ご興味がある方はどうぞ(ローラさんのトランペット吹奏動画)。
(ローラさんを引き合いに出して、記事をキャッチーに仕立てようと試みました…)
結論として、必ずしもピストンと指が常にくっついていなければいけない、ということでもなさそうです。
しかし、離れないほうがベターであることは事実のようです。
なので「常にくっついている」奏法を身に付けるまで、精進を続けます。
次回は、「なぜに指を離すまい」と思ったのかを、解説させていだこうと思います。
しかし、今回以上に地味で、かつ、その割に複雑な話になりそうなので、書く覚悟が決まるかどうか、現時点では不透明です…。
では、お楽しみに!(一応、言っちゃいました!)
押忍