四ツ谷4丁目の交差点のかどの、ギャラリーPaMaで今年最後の展示をしています。
こちらは、創画展などに出品している若手女流日本画家3人展で、そのうちのひとり、韓国からの留学生、ノジュヨンさんがギャラリーのデイレクターをしているご縁で展示させていただきました。
時間は19時までとなっていますが、実際には、1階のギャラリーバーの営業時間午前2時まで見られる貴重な展示となっています(^ ^)
お近くの方は是非遊びにいらしてくださいませ。
有楽町駅すぐの、銀座西欧ギャラリーで3人展をします。
アラサーの若手アーティストたち、ARTと社会をむすぶ架け橋となるべく自主的に立ち上げた【R】–rainbow–の一環としての展覧会です。
大変ありがたいことに、有楽町で画廊を経営するビルオーナーに、企画に御賛同いただき、無償で場所を提供していただきました。
11日(土)に17時からオープニングパーティーをいたします。参加費は無料ですので、是非お気軽にお越しください。
クリスマス小品展も同時開催です。
今年は、アートなクリスマスはいかがでしょう。
先日、婚約指輪をやめて若手アーティストの作品10点購入にしたら、婚約指輪のように二束三文にはならず、価値が上る可能性が高いと思うし、新居に色々展示もできて楽しくない?といって大ブーイングをされた私ですが…昨年のクリスマスには、かわいい群青色の『青い鳥』を銀座のアートフェアで購入しました。
アトリエで見守る青い小鳥に影響されたのか、今年は色々既成概念にとらわれず自由に活動ができて、なんだか幸運に恵まれ、日本中を羽ばたいた年だったように思います。
自分でARTを買うなどということは、なんとなく身構えてしまって、初めはとても勇気が要りますが、一度買ってみると、人生の幅を大きく広げてくれる楽しさにはまってしまいます。
3人の若手で心をこめて描いたり作ったりした、手作りの展覧会です。
ご来場、心よりお待ちいたしております。
毎年、この時期になると、銀座や都内の企画画廊などの展示予定がつまって、忙しい季節です。
実は、アートの世界でも、デパートなどのように、ボーナス時期の展示、クリスマス商戦といったものがありまして、この時期、プレゼントに向くような小品を中心にグループ展を企画されることが多いのです。
リーマンショック以降のアートバブル崩壊によって、銀座の画廊でも価格破壊が進み、閉廊する画廊も後を絶ちませんが、裏を返せば、価格も適正化され、一般の方にも買いやすい作品が多くなっているということでもあります。
わたしも昨年の銀座のクリスマスアートフェアで、以前からとても好きだった作家さんの、気に入った作品を購入しました。
アートを買ったことがないけれど何を買っていいかわからない、という方は、初めの一点は、ボーナス時期やクリスマスなどの画廊の企画展がお勧めで、他には、デパート主宰のチャリティーオークションなどが、たくさんの作家の作品が見られ、価格も手ごろで、ドキドキ感も味わえ、楽しいです。
日本画といえば、絹に描いた掛け軸のイメージをお持ちの方もおられると思います。
現代ではどちらかといえば、麻紙に描く日本画が主流なのですが、 絵絹の絵肌の光沢は、とても美しく、独特の風合いを持ちます。
是非マスターして欲しいのですが、なかなか絹を張る方もいなくなったので、こちらで簡単に御説明します。
用意するもの
絵絹(日本画画材店で手に入ります)2丁樋(3丁樋でも可)、絹枠の最大横幅にあわせて購入します。
絹枠(日本画画材店で手に入ります、自作も可、ただし継ぎ目が平らになるように)
糊(でんぷん糊、できれば生麩糊を炊く)
湯
画鋲
メンディングテープ
まず、絵絹の上下を絹枠にあわせて切断します。
縦糸が上下になるよう、絹地の耳が左右に来るようにします。
新品の絹枠には、捨て糊といって、糊代になる部分にあらかじめ、たっぷりと糊をします。
絹の表裏を確かめ(内側に巻いてある側が表)、表が上になるようにして、上辺に載せ画鋲で中央から数箇所固定します。
次に、下辺も画鋲で中央から数箇所固定します。
横2辺を左右均等に引張り気味にして、画鋲で中央から固定します。
絵絹は、縦糸がより収縮します。
ですから、左右を引き気味にしておくと、上下はうまく引っ張ってくれます。
絹目が並行に通るように確かめながら行います。
少々はたわみがあっても、湯引きをすればきちんと張ってくれます。
木枠の糊しろ部分に、絹の上からしっかりと糊をします。
数時間して完全に糊が乾いたら、木枠の部分に防水のため、メンディングテープをします。
絵絹の絹枠より内の部分全体に、湯引きといって、熱湯をボールなどにあけたものを、刷毛で引きます。
刷毛の根元に湯がかかりすぎると、刷毛を接着している糊がとけるので、手早く行いましょう。
湯引きが終わるときれいに絹が張った状態だと思います。
それから、紙の場合の3~5倍くらいの薄さのドーサを引きます。
慣れない方は、かなり薄めのドーサで行って試してください。
私の日本画教室では、初めの抵抗がないうちから、絵絹を張って日本画を描いたりもしています。初心の方でも、案外うまく絹に描きますし、はじめに誰かに教わりさえすれば、さほど困難な技術ではありません。
かえって、ぼかしや細かい表現などもしやすいので、これからの可能性を感じる基底材です。
御参考にしてください。
国内最大のデザインのイベント、東京デザイナーズウイークに出品しています。
メイン会場は神宮外苑全体ですが、私の展示は、江東区伝統工芸会とともに外苑前のTOYOTAの青山のレクサスです。
今年のデザイナーズウイークのテーマが、『くらしと環境のデザイン展』ということと、現在、生物多様性条約COP10会議が名古屋で開かれたこと、また、今年の自分自身の創作テーマが空や海ということもあり、エコをテーマにした日本画作品30号描きおろしました。
秋の上野の森での日本画院展に出品した作品からシリーズ化しています。
是非遊びにいらしてくださいませ。
会場 レクサス青山
会期 2010/10/27-11/3
休館日 10/30 11/2
平日 9:30-19:30
土日祝 10:00-19:00
(デザイナーズウイーク開催期間 10/29-11/3)
12月12日まで、奈良の薬師寺で開催中の『吉祥天女のすべて』展に国宝吉祥天模写を展示しています。
会期と同時に、昨日、10月9日天皇陛下と皇后陛下の薬師寺への行幸啓があり、お出迎えに行ってまいりました。
朝から、奉納の橋渡しをしてくださった、加藤朝胤僧正様に御挨拶に。
色々と展示についてなどの御説明をいただき、展示のチケットもいただきました。
その後、展覧会場や、お堂を回りました。
「吉祥天女のすべて」展では、国宝の吉祥天像も展示されていました。
会場には表装切れや、裏打紙なども展示され、東京芸大などを中心に歴代数々写されてきた、模写作品が並んでいます。
その中に、私の吉祥天も展示中です。
回廊の裏の東院にある、国宝聖観音像は、京都奈良の仏教寺院を数々めぐった中でも、もっとも好きな仏像です。
他に見当たらないほど、美的で、清楚で、繊細で、この場所で、学生時代から、ずいぶん長い時間を過ごしてきました。
他にも、お堂には、平山郁夫先生の障壁画をはじめ、日本画やテキスタイルなど、さまざまな分野の美術工芸品が展示され、当日も、テキスタイル作家の鳥羽美花先生の展覧会が開催されていました。
夕方、天皇陛下と皇后陛下御到着。
はじめに解体修理前の東塔を見学され、お釈迦様の生涯を描いたパネルを配した回廊を御説明を受けながら、まわられました。
その後、参列した私たちの前へ。
間近でお目にかかったお姿は、お二方ともとても美しく上品で、謙虚な御様子が全身からにじみ出て、やわらかいオーラにつつまれ、頭が下がる思いでした。
美智子様のお帽子の赤い花がとてもかわいらしかったです。
そのまま管長猊下の御案内で、金堂などをまわられました。
御一緒にお出迎えに上った方々にたまたまお声がけいただき、何人かお話させていただいたり、名刺を頂戴したりしたのですが、みなさん、すでに十分に功績を認められた、研究者、博士、芸術家のかたばかりで、なんだか、自分の仕事では、まだまだこの場にいるのが恥ずかしいように思いました。
同時に、このような場で、様々な分野で一流の仕事をしてきた方と出会い、お話する機会を得たことで、これから先、より一層、何か社会に貢献できるような芸術文化活動をしていけたら、と思いを新たにしました。
私には身に余る経験でしたが、若輩の自分にこういった機会を与えてくださった薬師寺の皆様に、とても感謝しております。
なんとか新幹線に間に合ったので、その夜に帰宅。
一歩ずつですが、自分の道を、前進していきたいと思います。
遷都祭も終盤を迎えた奈良で、今週末、遷都1300年祭の記念式典があり、天皇皇后両陛下がこられます。
その後、数日かけ、奈良の古社寺をめぐられるということで、私も今年、奈良の薬師寺に国宝の吉祥天の模写を奉納したご縁で、薬師寺で天皇皇后両陛下のお出迎えをする大役の一員を仰せつかりました。
初めてのことですので、とても緊張しますが、ただ失礼のないよう、まじめさと誠実さだけをこころがけて参りたいと思います。
自分と吉祥天の数奇な運命にいろいろと思いをめぐらせる日々です。
現在、吉祥天の模写も展示されているそうで再会もとても楽しみです。
また、レポートしたいと思います。
最近、ときどき、墨絵を描きたいのですが、どう描いたらいいかわからないのですが、という質問を受けます。
墨と筆で描くことに、絶対のルール、方法がさだめられているわけではなく、ただ、よい作家のいい作を手本に、型がつくられて広がった、といういい方が正しいように思います。
ですので、究極的には、自分でデッサンや、イメージしたものを表現したいように表現しつくす、というのが理想、といえるでしょう。
ただ、1から自学で学びたい、と思う方は、四君子(春蘭、菊、竹、梅)などを練習(初学の基本とされたので手本がいくつも出版されています。)し、ほかに、中国の古典の名作などを写してみるとよいと思います。
馬遠、夏珪、范寛、牧谿、八大山人など、個性的な作家さんのよい作品をたくさんみて、墨の世界を楽しんでいただきたい、と思います。