木彫り関連の商品をご紹介するホームページが
新たに開設されましたのでお知らせさせていただきます。
この「木彫り広場」は、木彫刻の楽しさを多くの方に知っ
てもらおうと開設されたものです。
その中でも今回は仏像制作DVDについてお知らせさせて
頂きたいと思います。
このDVDは数十年仏師として活躍してきた仏師関 侊雲、
紺野侊慶先生の監修によるプロの技を収録したものです。
両先生は仏像彫刻教室で1000人以上の方々に木彫りを指導し
てまいりました。その経験豊かな指導方法を、教室の授業と
同じようにDVDで体験できます。
彫刻をやりたいけども教室に通えない方・充実した時間を過
ごされたい方に向けた、自宅で学べる彫刻のDVDとなって
おり、角材の状態から完成までほぼノーカットという充実の
内容です。初心者から上級者まで幅広いレベルに対応してい
るとご好評を頂いております。
同ページからそのまま購入も可能となっております。
商品の種類も定期的に増えてまいりますので、
宜しければ木彫り広場をご覧いただき、どうぞご活用下さい。
商品紹介ページ
内弟子の川端貴子が、7月から東京で『侊心会 仏画教室』を開講させて頂く事となりました
仏画を描いた事がない未経験者の方から丁寧にご指導させて頂くお教室です。心穏やかに、仏画に取り組んでみてはいかがでしょうか
【内容】
色紙コース (初級)
まずは簡単な図案をデッサンすることから始め、デッサンした図案を色紙に写し彩色練習をします。
絹本コース (中~上級)
デッサンした図案を絹本(絹を張った日本画のキャンパス)に書き写し、彩色を施します。
【月謝】
・色紙コース(初級) 6,000円/月2回
・絹本コース(中~上級) 8,000円/月2回
【教室日】
月・水・金・土・日
午前 9時-12時
午後 13時-16時
夜 18時-22時(内3時間)
*日曜日は午前・午後のみ
【会場】
〒153-0051
東京都目黒区上目黒3-8-5 柳元ハイツ302
関侊雲仏所
【お問合せ】
侊心会 仏画教室
〒153-0051
東京都目黒区上目黒3-8-5 柳元ハイツ302
電話 03-3793-5169
http://sekikoun.com/butuga/
初めての方は体験可能です。
観音様を色紙に描いて頂く内容となっております。
体験料 2,000円
お気軽にお問い合わせ下さい。
同じ仏所で働く、木彫刻師・吉川浩市の木彫展が、新潟県上越市のアートサロン遊心堂さんにて開催しております。
吉川浩市 木彫展
~自然をモチーフとした木彫アート~
井波彫刻欄間の技から生み出された、木彫レリーフの作品展です。
お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
期間中会場にて吉川先生が制作実演を行います。
井波彫刻の伝統の技を、この機会にぜひご覧ください。
吉川浩市ブログはこちら
http://blog.goo.ne.jp/kikori51
【会 場】 アートサロン遊心堂 2階ギャラリー
新潟県上越市本町4丁目1-6
(高田本町通り八十二銀行向い)
TEL 025‐526‐4887
【会 期】 6月12日(木)~6月16日(月)
10時~18時(最終日17時まで)
遊心堂ホームページ
4、手の表現
右手の下げている手を横から見ていただくと指の位置が違います。
これは、指の柔らかさと、立体感を表現するためで、彫刻的な考えで表現されています。
手前の指と奥の指が同時に見える事により遠近感が生まれるのです。
この考えは、奈良時代の仏像にも見受けられる表現方法です。
又、左手の蓮を持つ握った手を見ていただくと、人差し指だけ突出しています。
これは、蓮のつぼみを軽く持つ表現を表しています。
内側を見ると人差し指と親指以外折れて無くなっていますが、そっと蓮を持つ柔らかな表現がつかみ取れます。
近年は彩色や金箔などをほどこした仏様よりも、木の持つ素材を生かし木肌のままで求める風習があります。
又、表現もシンプルでシワなどを強調しすぎないようにし、体のバランスも頭を少し小さめにしてスタイルを良くする表現が好まれます。
他にも、本格的な仏様にかぎらず、癒しや、可愛らしさを求める傾向があります。
これは、仏教に対しての概念が少しずつ変わってきたからだと思います。
昔は、争いや飢えなどで幸せを願っても生きていけない状況が頻繁にあった時代、何を仏様に求めるのかが、現代とは大分違っていたと思います。
先人が手掛けた仏様は、技術の追求の他に強いオーラがあります。
それは何かを感じ、学ぶことにより技術の向上へと繋がっていくのだと思います。
今後の制作に自分が大きく衝撃をうけた聖観世音菩薩です。
佛師 紺野侊慶
弟子の青木ひとしが、平日毎日ブログでイラストの連載をしています。
そこで今回、仏教や仏像の豆知識をテーマにした新企画をスタートしました。
仏教に関する豆知識をほのぼのした仏さまのイラストと共にお届けしています。
よかったらみてあげてげて下さい。
ここで1つご紹介
物事が形を成さなかったり面目を失うといった意味の「台無し」。 元は、仏像に台座が無いと威厳が無いことからきた言葉です。
ブログ http://ameblo.jp/aokihitoshi/
5月5日 庄川木工まつりに弟子達が出店いたします!
ドラゴンブッタ は観音様や達磨の早描きパフォーマンスを、青木ひとしは「ははは日記」 のほっこりしたお地蔵様を色紙に描く実演を致します。
仏様や龍などの手描きの色紙や、仏画Tシャツ の販売も行います。
●イベント日程
5月3日・4日・5日 9:00~17:00
(ドラゴンブッダfeat青木ひとしは、5日のみの出店となります。)
●会場
庄川水記念公園
富山県砺波市庄川町金屋1550
●お問い合わせ
庄川木工まつり実行委員会(庄川町商工会)
電話番号:0763-82-1155
このおまつりは、「庄川挽物」を一堂に集め、ケヤキの名木や形の変わった珍木などを販売する木材市のほか、木の皿に絵付けを楽しむ工作教室や日本一の大型木工ロクロの実演するイベントです。
庄川に面した、森林浴が楽しめる絶景の会場です!
イベント情報、詳しくはこちら
イベント期間中、となみチューリップフェアまでの無料シャトルバスが運行します。チューリップフェア周辺の駐車場は有料になりますので、庄川木工まつり会場にお車を駐車される事をおすすめします。
水晶の唇
これは実際に現物を見ないと分かりにくいのですが、唇が水晶でできており、大変珍しい表現です。
唇に光沢があるのがお分かりでしょうか。
この表現は、他にも玉眼という表現方法があります。
不動明王 運慶作
目に水晶で作ったコンタクトレンズのような形を顔の裏側からはめて行う技法があります。
それと同様に唇を水晶で作り、生き生きとした表現になっています。
最近、手のひらサイズの涅槃釈迦が見つかり、胸元が水晶で表現されている仏像も発見されました。
快慶の工房で制作された可能性があります。
これら3体ともが鎌倉時代に制作された仏様です。
この時代の表現方法はそれまでの時代と違い、いかに仏像が神々しく輝いているか、
また、彫刻としてもどれだけ表現できるかと考えて制作している時代です。
その中から生み出された発想なのだと思います。
吉川浩市 木彫展
~自然をモチーフとした木彫アート~
木彫刻師の 吉川先生が石川県七尾市で作品展を開催されます。
富山県南砺市で修行した井波彫刻欄間の技を駆使し制作したレリーフや置物の個展です。無垢の木材から動植物を想像し彫り出した作品には本来木の持つエネルギーとモチーフの生命力にあふれております。
今回は、こんぶ屋さんのギャラリースペースをお借りしての開催です。個展会場は七尾市一本杉通りにあり、加賀藩時代から伝統を今も守りつづけるお店が軒を連ねる風情ある町並みの一角にあります。
能登にお越しの際はぜひ、お立ち寄り下さい。
吉川浩市ブログはこちら
しら井 ギャラリー玉藻
石川県七尾市一本杉町百番地
4月29日(火)まで 定休日 第2・第4火曜日
AM9:00~PM7:00
TEL:0767-53-0589
しら井HPはこちら
そして更に、見れば見るほどこの観音様の工夫に驚かされる点があります。
台座と足の関係
本来、蓮の台座と足の接地面は地面に対して水平に立っていることが基本です。
しかし、この観音様は横から見ると蓮の台座が斜めに作られています。
しかも、正面から見ると左足側の方が更に手前にかたむいています。
私なりの考えですが、そうする事により、より立体感をだす事ができます。
又、足を更に長く見せ、下半身をより美しく表現したかったのだと思います。
この様な製作を行うには、足と台座を一緒に1つの木で彫り出す必要があると、はじめは考えました。
しかし、後ろのすその部分が台座と合わず台座の部分がえぐれているのがわかるでしょうか。
ここから推測するに、本体と蓮の台座は別々に製作したことが分かります。
又、足と台坐に若干すき間があるように伺えます。
そうすると、本体と台座は、別々に彫り、同時進行で製作する必要があります。
角度を微妙に調節し、合わせながら制作しないといけません。
この作業は大変手間のかかる作業です。
ひとつの美を表現するにはここまで手間をかけ、努力をおしまない事が必要なのだと改めて、先人の技術に尊敬と感動をいたしました。
吉川浩市の木彫作品を常設で多数展示しています。


お店はとても開放的で明るく、落ち着いて作品を見ることが出来ます。
場所は瑞泉寺の門前、八日町通りに入って左側2軒目です。
〒932-0211
富山県南砺市井波3121
木彫りギャラリー 吉川
井波方面にお越しの際は、是非お立ち寄りください。
吉川浩市ブログ
http://blog.goo.ne.jp/kikori51