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2013/11/30

禁煙を考えていらっしゃる方のご参考になればと、ぼくの『禁煙外来』体験を綴らせていただいている当シリーズも、今回でとりあえずの最終回とさせていただきたいと思っています(予定)。

トランペットを吹いているところの太田祥三として担当させていただいている当コラムなのに、このシリーズもいかがなものか、ではあったのですが、お付き合いいただけました皆さま、ありがとうございました。

さて。

11月29日に、最後の診療を受けてきました。

残り2週間分の薬を処方していただいて、受診はこれにて修了です。

最後の薬を飲み切った時に最後の診療を受ける場合もあるようですが、ぼくの通っていたクリニックでは、薬を処方しないのに足を運ぶのも無駄だろう、ということで、今回で終わりです。

賛成です。

で。

最初の受診から数えて計6回受診しました。

2週間に1度受診し、そこからの2週間分の薬を処方していただく、というルーティンでした。

クリニックによっては、途中、1か月おきの受診(薬も1か月分処方)にする場合もあるようですね。

総費用は概ね2万5000円弱かかりました。

途中、副作用を抑える薬を出してもらったりしたからでしょうか、思っていたより数千円多めにかかった印象です。

で、禁煙は継続しています。

吸いたいときがあるかと言われたら、朝起きた時、仕事をしていて考えが行き詰まった時、吸いたくなりますね。

食後に吸いたい気持ちは、結構なくなっている気はします。

薬の服用が終わってから、吸いたい気分がどのように変化するか、少々心配にも思いつつですが。

薬を飲むことで、たばこを吸いたい気持ちを抑える、煙を嫌なものとして感じる、という効果があるのですが、体質そのものを変えているわけではないので。

要は、たばこを吸うという習慣を消し去る、ことが、この薬の目的、とのことです。

12週間で、概ねその習慣を消し去れる、というコンセプトのようです。

先生いわく、「薬を飲んで煙が嫌になっていることを利用して、とにかくたばこを嫌いになれ」とのこと。

しかし、そうは言われても、それほど煙を嫌だとは思いませんし、たばこを吸っている方々は多く納税されているわけで、悪く思うこともできません。

何より、たばこはぼくの友達でした。

なので、こらからも悪く思うつもりはないですし、煙を嫌いになってはいないんですよね。

普通なら、もっと煙が嫌なはずです。その点、ぼくには薬の効き方が浅めな印象です。

しかし、もう吸いませんけれど。

通院がやっと終わったので、これから黒字化しなくてはいけないですから。

このモチベーションは、かなり大きいです。自信があります。

ただ、吸いたいか吸いたくないかと聞かれるなら、吸いたいときもありますよ、という話です。

さてさて。

今回は、これまでお伝えしていなかったことについてリポートしたいと思っています。

それは、禁煙補助薬の副作用について、です。

ぼくにとって、『禁煙外来』で禁煙することは思っていたよりも楽ではなかったのですが、『禁煙外来』を受診していなかったとしたら、禁煙できていなかったと思います。

もっと楽に禁煙できる人もいそうな気がしますので、これを皆さまにもおすすめしたい気持ちで一杯です。

であるからこそ、副作用について説明しておきたいと思う次第です。

って、それほど厳しい副作用があるわけではないです。

ちなみに、服用の手引きみたいな小冊子には、服用中はクルマの運転はしないように、と書いてあります。

眠気、めまい、等で事故が起きたケースがあるようです。

まあ、薬の副作用がどれだけ起因しているかはわかりませんが。

製薬会社的には、リスクヘッジの意味合いでそのように記載していると思われます。

ぼくが通っていたクリニックの先生いわく、「クルマの運転をする人にも処方する」とのことでした。

ぼくも、クルマの運転がやばいほど眠くなったりすることはないだろうと思います。

なので、クルマの運転をされる方でも、一応このことは頭に置いておきつつ、あとは自己責任のもと、服用されてみて良いのでは、と思います。

先生いわく「禁煙できることのメリットのほうが大きい」とのこと。ご参考までに。

で、その小冊子に書かれている副作用をすべて転載いたしますね。

・吐き気 ・頭痛 ・上腹部痛 ・便秘 ・お腹のはり ・普段と違う夢をみる ・不眠

これらが代表的な副作用、とのことです。

まず、お腹の痛みについて。

これは多分、風邪薬などがそうですが、空腹時だと胃に負担をかける、という類だと思われます。

なので、食後に飲んでいれば、それほど問題はないと思われます。

ただ、ぼくは最初の頃、食事より前に飲んでいました。

食後に飲むのが推奨ですが、先生いわく、「起きてから食事まで時間が開くのだったら、起きてすぐに飲んだほうがいい。夕食後すぐに寝てしまうのなら、寝ている間に薬が効いていても意味がないから、夕食より前に飲んだほうがいい」とのことでした。

ぼくの場合、起きてから最初の食事まで、3、4時間開きますので、起きたらすぐに飲みました。

で、夕食後にすると最初に飲んでから時間が開き過ぎるので、夕食前に飲んでいました。

ということで、お腹が痛くなったら嫌だな、という観点から、胃薬も処方してもらっていました(というか、先生が胃薬をすすめて下さったのです)。

結局今も胃薬は一緒に飲んでいます。

胃薬を飲まなかったことがないので、胃に対する攻撃度合いはよくわかりません。

薬が効いていて痛くなかったのか、それとももともと痛くなかったのか…。

で、その他の副作用ですが。

吐き気、頭痛、不眠、に関しては、特には感じませんでした。

しかし、便秘は顕著でした。それによってお腹がはりました。

なので、後半は便秘薬も処方してもらいました。最初は1種類を1錠、それでもあまり効果がなく別の薬を1錠足してもらいましたが、それでもあまり改善はされていません。

でも、何日も出ない、ということでもなかったので、まあ良しとしました(便意はあるのに、ちょっとしか出ない、という感じだったんです)。

で、『普段と違う夢をみる』なのですが。

なんだろうこれは、と思った方も多いのではないでしょうか。

というか、そもそも夢なんて毎日違うわけで、何を言っているんだろうか、という印象だと思います。

これ、確かにありました。

ぼくはこのように感じました。

「いつもより、内容がヘヴィになる」。

ピンチの夢、とか、がっくりくる夢って多いと思うんです。

そのピンチやがっくり感が、よりシリアスになるんですよ。

なので、いつもより怖さが増しますし、深刻度が重めになります。

夢だと分かった時、より安心する感じ。

まあ、悪夢、というほどでもないです。ただ、シリアスさは確実に増していましたね。

(ちなみに、えっちな方向の夢だった場合、過激度が増していたような気がします…)。

夢に関しては以上です。

あと、体に対して負担な感じはありました。

どっと体が重くなる、というか。

そう感じるときと、そうでもないときがあり、なんか重苦しいと感じても、数分で回復したりしますので、まあ、これも大勢に影響はないレベルかと。

さてさて。

とりあえず概ね、たばこを吸うという習慣は、体から取れてきている実感はあります。

習慣として大きいなと、改めて感じたのは、『一服休憩』ですね。

まあ、仕事をしたくない、モラトリアムの心なのですが…。

それに替わる行為として、「この1曲を聴いたら仕事に戻ろう」とか「コーヒーを飲み干したら仕事を始めよう」とかを実践しています。

このように、自ら習慣を改善しようとする気持ちは、大なり小なり必要だと感じました。

そうそう、やっぱり太りますね。禁煙すると。

ぼくは禁煙の前からダイエットをしていて、ピーク時より約6キロほど落としていたのですが、2キロほどリバウンドしました。

なんとか必死に、そのレベルを保っています。

前の感覚で言うと落ちてもいいはずなのに、落ちないんですよね。

これも先生いわく「腸の働きが本来のレベルに戻るので、同じものを食べていても太る」とのこと。

これは厳しい現実です。

薬の副作用ではなく、禁煙の弊害ですね。

そもそも、吸いたい気持ちが食欲に転嫁しがちで、かつ味がよく分かるようになり美味しくなって食欲も増すとよく言われるわけで、その上、普通に食べていても太るのでは、困ったものです。

2キロリバウンドしたところで留まっている自分は、結構がんばっているほうだと、自分をほめてあげています。

でもでも、やっぱりたばこ代は高いですよ。

そう思われるなら、『禁煙外来』おすすめしたいです。

結構、やめられると思います。

押忍

2013/11/30 11:58 | ohta | No Comments