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2013/11/17

私のギリシア世界大会はラニヤードを千切られてしまったところで止まっていますが、こちらまだ続くのでしばしお待ちを・・・

さて、今日は、今が旬の『バーチカル・ブルー2013』速報です。
現在、フリーダイバーの聖地と言われるDean’s Blue Hole(ディーンズ・ブルーホール)にてフリーダイビングの世界大会の最高峰のひとつ”Sunnto Vertical Blue2013”が開催されています。世界中の精鋭が集まり11日間に渡ってハイレベルな競技が繰り広げられるこの大会。いよいよ3クール目、最終戦となります。昨年は私も参加しましたが、今年は日本から応援中です。いよいよ大会もクライマックス。手に汗握る展開となってきました〜!

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・・・が、例によってサッカーのように生中継が放映されるわけでもなく速報がスポーツニュースで流れるわけでもないため、その状況が非常にわかりずらいのが現状。

この大会はメディアチームがかなりの気合いでSNSやサイトでほぼリアルタイムに速報を出してくれるのですが(昨年はネットラジオで中継)。11日間にわたって一選手が6回出場するため、速報だけだと「全体の流れ」を把握するのがなかなか難しいのです。

「次はどうなの?え、なぜその申告を?」と、断片的な情報にやきもき、遠い日本から勝手な憶測をしている岸壁の母のような状況に陥っているのは私だけではないはず。

少なくとも数人はいるはず・・

・・・いるよね・・?

と、いうわけで。ここで私、ひとはだ脱ぎまして。ここまでの日本選手のリザルトの統計を取り纏めるとともに、今から観戦を始める方もすぐに手に汗握り、応援出来るように独断と偏見によるダイジェスト解説、いきます。

【大会の概要と特徴】
・開催地Dean’s Blue Holeは海況が安定しており、年間通して一定のコンディションで競技が可能
・ひとりの選手が9日間(レスト含め11日間)のうち6回競技出来る。出場種目はCWT、FIM、CNFのいづれかの深度競技から自由に選択。競技前日に種目と深度を申告する。(これまでの競技結果や前日の体調など様子を見て申告が可能)
・これらの条件に加えて、開催時期が11月であるためシーズン最後にあたり、多くの選手がここに照準をあわせてトレーングを積んでいる。世界記録、ナショナル記録が出易い。

しかし、潜るチャンスが多いため好記録が出易い反面、連日の競技により心身の負担も大きくなります。申告種目や深度など、選手は毎回慎重に戦略を練って提出することになります。また、「中止」は有り得ないはずのブルーホールですが、なんと今回は嵐の影響を受け、安全面から「まさかの競技中止」がありました。その後競技は開催されていますが、透明度・流れなどの影響はあり、ベストな海況ではないようです。(それでも選手達は好記録を出しているので流石!)

 

【現在の日本人選手の結果一覧】(つい・・作ってしまいました)
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VB2013日本選手経過表1116 経過表(PDF66KB)

 

【日本人選手の見所と解説】
・岡本美鈴選手:
CWTでの日本記録91mに挑戦。今回のVBでは80mオーバーの連続whiteと卓越した安定感を見せているのは流石「世界のMISUZU」。昨年この大会で達成した自身の日本記録90mを超えるベストダイブを期待、そして昨年以上にクリアな「I’m OK!」を聞きたい!(https://www.facebook.com/freedivermisuzu

・福田朋夏選手:
昨年のVBで日本女子2人目の80mを達成しマルチ種目で活躍する才能抜群のともか選手、今回はノーフィンでの日本記録達成に期待です。ギリシアで惜しくもコンマ1秒以下の差異で逃した日本記録、ブルーホールでの再チャレンジ!(https://www.facebook.com/freedivertomoka

・米田哲也選手:
初日の92mを見事達成後、小刻みな記録更新をせず、ただただ、目標である100mに向けて、粛々と淡々と集中を高めている様子です。日本人2人目となる100m超えというエポックメイキングな瞬間、リアルタイムで共有しましょう!!

・鈴木克彰選手:
スピアフィッシャー上がりの細身のダイバー。今回早速大物クエを仕留めたという情報も。初の海外戦ながら、もちろん競技も絶好調。いよいよ-50mの大台に、迷彩ウェットで挑みます。

・原哲雄選手:
昨年のVBではオールホワイトでCWT70mを達成した「ミスターホワイト」。この大会のために一年間着々とテクニックを磨き続け、今年もすでに78mまでクリアに達成。9気圧超え達成への期待が高まります。(http://ameblo.jp/direkt/entry-11696256119.html)

・廣瀬花子選手:
プール競技ではダントツの才能で日本記録を更新し続けて来た彼女が、海洋競技でどこまでブレイクするか?前半は耳の調子が悪かったそうですがday6から連日ホワイトで追い上げてきました。この天然ガールは、どこまで行くか全く予測がつきません!(https://www.facebook.com/FreeDiverHANAKO

・北濱淳子選手:
全種目日本記録更新という経歴を持つ彼女、今回はCWT/FIMとも8気圧え達成に向けて着々と駒を進めています。既に5回のダイブを終えています。ラスト1ダイブでの気圧超え、応援しましょう。(http://www.athleteyell.jp/kitahama_junko/

・岡本耕輔選手:
美鈴選手の夫でもある耕輔選手は、国内大会ではジャッジや船長など縁の下の力持ち的な活躍が印象的ですが、VBでは昨年大幅な記録更新で大躍進したひとりです。今回は一気に+7mの自己記録更新となる60mダイブへ、2度目の挑戦です!

・飯伏教文選手:
今回初の海外戦に挑戦した飯伏選手。すでに競技を終え帰途についた様子ですが、CWTで見事公式自己記録+10mのPBを達成しています。

と、ざっくり現在の経過と申告からみた選手別解説でした。地球の裏側から、日本選手全員から気迫とも言えるオーラを感じます。

この他世界記録を狙うWilliam Trubridge (豪)やAlexey Molchanov(露)の-120m超え対決など本当にもう凄いことになっているVBですが、今回はもう日本選手だけで胸がいっぱいですので割愛いたします。

【VB関連おすすめブックマーク】

速報(AIDA公式FB)https://www.facebook.com/groups/aida.freediving/
公式/申告&リザルト(VB公式サイト)http://2013.verticalblue.net/results/?action=days
Facebook(速報有り)https://www.facebook.com/verticalblue?fref=ts

 

それではみなさん、今夜23時過ぎから、観戦をお忘れなく!

–>>チャンネルはこちら。今日の競技表(-14時間)結果速報開いてスタンバイ!

日本との時差が-14時間あるので、完全に昼夜逆転しますので寝不足ご注意です。。

最後に、VB観戦ダイジェスト作成にあたって多大なる協力をしてもらったフリーダイビングマニア米山(自身も選手)に謝辞をお伝えします。笑。

 

VB2013はこんな感じ。かなり透明度悪いですね・・・イタリア記録101m Davideさんの映像より。

 

データ集計&分析 by Miyako Yoneyama & Yuki Muto

2013/11/17 06:35 | yukimuto | No Comments