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こんばんは、酒井孝祥です。
終演から既に日数が経過しておりますが、今昔舞踊劇の山梨公演にも無事に幕を降ろすことが出来ました。
ご観劇いただきました皆様、ご尽力いただきました皆様、本当にありがとうございました。
本番初日の前日に東京から山梨に車で移動しましたが、とても良い天気で、途中の談合坂の空は青く澄んでいました。
お昼過ぎには公演会場であるお寺に到着し、ご挨拶を済ませたら、まずは必要機材や舞台装置の材料などの搬入です。
東京公演の様に、専用の野外ステージがあるわけではなく、お寺の本堂の中で公演を行うため、昼間は一般のお客様が拝観に来ます。
そのため、本格的な舞台仕込みが出来るのは拝観客がいなくなる夕方以降で、1公演終る度にまたもとの状態に戻すことの繰り返しです。
なかなか大変な作業ではありますが、1700年代に建てられ、重要文化財としての認定も受けたお寺の中でお芝居をすることが出来るとは、なんと贅沢なことでしょう。
歴史の刻まれた木の床に柱、鳴き竜も響く天井、そして外に通じる鉄製の大きな扉。
それらを舞台空間の一部として利用し、野外で行われた東京公演とはまた異なる趣となります。
初日の前日に大道具の作成や場当たり等を行い、初日は昼間に稽古が入りますが、その翌日からの我々の一日の流れはだいたいパターン化しております。
午前中は自由時間のため、ホテルで朝食を食べた後、観光に行ったりします。
そして、お昼過ぎにお寺に着いたら、本堂の外回りの仕込みなどから開始します。
途中、アイスを食べて一休みします。
お寺近くの売店で、山梨名物の信玄アイスや巨峰のソフトクリームを購入出来ます。
最初の段階の仕込みが一段落したら、お寺近くのうどん屋で腹ごしらえです。
山梨の郷土料理である“吉田のうどん”で、尋常でなくコシがあって、ボリューム満点です。
夕方の段階で、これを食べると夜遅くまで腹持ちします。
しかし残念ながら、今年はうどん屋のお休みが公演期間と重なってしまい、あまり食べられませんでした。
腹ごしらえを済ませた頃には、拝観客もほとんどいなくなっているので、本堂内のお賽銭箱やら何やらを隅に移動させてスペースを確保し、客席作りや音響・照明の仕込みにかかります。
小道具達もスタンバイします。
暗くなると、昼間仕込んだ外回りの装飾が良い雰囲気を出してきます。
そしていよいよ本番を迎え、それが終了したら、本堂を昼間と同じ状態にまで戻します。
言ってみれば、仕込みとバラシを公演期間中、毎日行うようなものです。
劇場でやる普通の公演だったら、小屋入りの日と最終日に1回づつで済む作業が毎日あるのはハードですが、それでも、野外で行った東京公演に比べるとだいぶ楽です。
そして、バラシが終ったら、公演のスポンサーにもなって下さっている温泉処へ向かいます。
参加者にとって、山梨公演の最大の魅力は、ハードな一日の締めで、毎日温泉に浸かれることかもしれません。