« | Home | »

2011/03/03

先週末、台湾に来て5回目の結婚式・披露宴に招待されて参加した。

台湾も日本と同じようにホテルで行われる披露宴が主流で、今回の披露宴も台北の有名ホテルで開催された。昨日結婚したのは、天文研究所の男生(PhD學生)と女生(ポスドク)。付き合って7年でめでたくゴールイン。

さて台湾は、日本以上に日取りの縛りがあるようだ。干支、旧暦、六曜、民國何年か、など。

ちなみに昨日の日取りは、

2011(民國100年)年2月26日(赤口)
旧暦 2011年 01月 24日 (赤口)

式場の開場が、12時12分だった。これは、「赤口神という鬼神が人々を悩ます日と言われているが、赤口神が休むという午の刻だけが吉とされる」を考慮したものだと推測される。

ご祝儀は、台湾では紅包(ほんぱお)といい、深紅一色の袋である。圧歳銭(お年玉)も紅包である。さて、包むお金の額には決まりがある。

– 偶数にする。日本では割り切れる数は使わないので、台湾は日本とは正反対。逆に、葬式の香典の額は奇数になり、白包を使う。

– 4はタブー。四(si4)=死(si3)を連想するので。

– 8はタブー。八(ba1)= 發財を連想するので。

具体的な額(台湾元)。約3倍で日本円に相当。

600、1000、1200、1600、2000、2200、2600、3200、3600、6000、6600、10000、16000

貧困學生で600元、通常は1200か1600元、特に親しい人で2600-3600元。中には紅包なしで参加する欠食児童もいるらしい。小生は、老師としての立場もあるので、3200-3600元を包む事にしている。台湾では、金額を2-3倍した額が日本円に相当する価値になる。実際に、高級ホテルで出て来る料理を考えても、常識的な金額だと思う。

また、紅包には、祝福の言葉を書く。以下、よく使う言葉。

百年好合:末永く仲良く
佳偶天成:仲睦まじい夫婦は神のなされたこと
縁定三生:縁は前世、現世、来世と決まっている
永浴愛河:永遠に愛の河を泳いでね
情牽一生:愛情は一生つながる
永結同心:同じ心は永遠に結ぶ

その他、台湾では、結婚式用に特別な写真を撮影する。まるで、女優・俳優のような出で立ちのロマンチックな写真集。画像処理なども施されるので、お値段は日本円で30万円ほどするらしい。撮影場所も大体決まっていて、例えば小生のいる國立中央大學のキャンパスも撮影場所として有名で、ドレス、タキシード姿のカップルの写真撮影が行われている。

台湾では、引き出物が出ることは少ないようだが、今回は素晴らしい引き出物を頂いた。玉手箱を開けると、日本風の菓子(喜餅)の3段詰め合わせだった。

ちなみに台湾原住民(台湾には14部族あり、ビビアンスーはタイヤル族)と結婚すると、老婆(嫁)を背負子で背負って山中を運ばないといけないらしい。また今日では、原住民の首刈り儀式は廃止されている。

2011/03/03 02:18 | abe | No Comments