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2011/03/03

流氷の南限と言われる北海道のオホーツク海。

遥かアムール川から流れ着いた流氷郡が知床半島、羅臼の沿岸を埋め尽くしていた。

海岸沿いの森や海の向こうから動物の甲高い鳴き声が響いている。

流氷と共にカムチャツカから渡ってくる海ワシ達、オオワシやオジロワシだ。

夜明け前、船に乗って沖へ出た。

厚い氷が行く手を阻み、何度も前進、後進を繰り返しての航海となった。

氷に突っ込む度に大きな衝撃を受け、海に投げ出されないようにとしっかりと

甲板に摑まった。

1時間程たっただろうか?

振り返ると羅臼の漁港がはるか遠くに見えた。

船のエンジンを切ると辺りは静けさに包まれ、たくさんの海ワシ達のシルエットが氷の塊の上

に見えた。

その後、まもなく日の出を迎え、海ワシ達の採食が始まっていった。

オジロワシの睨み付けるような鋭い視線、魚を貪り食う姿、ワシ同士の激しい攻防など、

僕は野生の荒々しいシーンに強く引かれていった。

2011/03/03 08:22 | yamada | No Comments