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2011/02/28

だいぶ日中は暖かくなりましたが最近は雨期に入ったんじゃないかと思うぐらい雨の日が続いています。

今年は鹿児島本土の新燃岳噴火の影響もあり、宮崎や鹿児島本土などの近県から入荷される野菜の値段が高くってスーパーで買い物をするときも値札の金額を見て、買う予定の物を変更したり、もう一件寄り道して違う店で買ったりと、主婦としては予定を大幅に狂わされて困っている毎日である。

しかしこの野菜の物価高騰の島に去年から救世主が居たのだ。

私の住んでいるところは安房(あんぼう)という島で二番目に栄えていると言われている集落で、スーパーも銀行も郵便局も近くにあるし、会社は宮之浦という島で一番栄えている集落にあるため、毎日会社から家まで往復する中で必要な用事は全て済んでしまうので、島外から来た友達を観光案内に連れて行くときや魚釣りに行くときぐらいしか島の西部や南部に行くことはそうそう無いのだが、今日は子供達とランチでも…ということで急遽島の南部に行くことになった。

屋久島は一周約105キロで世界自然遺産に認定されてるだけあって、山林が島の大部分を占めている。

そんな小さい島でも場所によって天気や気温が異なるから自然というのは不思議である。

今日行った集落は島の最南部にあたる、平内というよそからの移住者が多く、島で一番暖かいことで有名な集落である。

たまたまここに来たときに不思議なお店を発見!!

以前通ったときには何も無かったはずなのに、小さいお店の前には

「産地直売所」

と書いたのぼりが…

行きは目的地に急いで居たため素通りしたのだが、帰りに立ち寄ってみることにした。

島内では農家の方も多いのだが、野菜の販売方法は「無人市」というその名の通り、常時誰も居ない小屋の中に野菜が並べられて料金箱が置いてあり、そこに購入金額を入れるという、平和な島ならではの販売方法で、人件費がかからないこともあるからか、料金はほとんどが一袋100円で販売されている。

気がねなく買えて良いのだが、ふらっと寄ったときに小銭を持っていないと購入できないのもあり私はあまり立ち寄らない。ちなみに今の時期だと並んでいるのはほとんどタンカンという屋久島特産のミカンばかりだ。

あとの販売方法としてはお土産屋さんの片隅に「地産地消コーナー」と称して特設スペースが設けられ、並べられている方法だ。

この場合だとお土産屋さんの販売促進も兼ねている上に地元の人だけでなく、観光客の目につくため、客層の幅が広がるのだが、その分値段も少し高いのでこちらにしても私はあまり利用しない

そしてこの産地直売所に恐る恐る足を踏み入れてみたのだが、まずは値段にビックリした。

キャベツやら水菜やら大根やら・・・スーパーで買ったら今の相場では200円~300円というのが普通のラインなのにほとんどが100円だったのだ。

お店の方に聞いた話だと、「無人市の延長でやってるからほとんど100円で販売できるようにしています」とのこと。地元産の新鮮野菜の上にこんなに値段が安いのなら毎日でも寄りたいぐらいである。

屋久島には観光客向けのお店や民宿というのが年々増加しているが、観光客がこれからも増加傾向にあるかと言われると100%の保障が無い今だからこそこういった地域密着型の地産地消の商売というのが一番なんでは無いだろうかと感じた日であった。

安房・宮之浦方面からだと、平内集落に入ってすぐぐらいのところにありますので平内に行った際にはぜひともここで値段と品質の良さに感動してください(笑)

地産地消最高!!

補足

ちなみに地産地消と言うのは地元産のものを地元で消費しようという、屋久島だけでなく色々な地域で推進されている運動です。

2011/02/28 10:34 | hidaka | No Comments