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2013/09/17

広い広い大雪山国立公園は東西南北にそれぞれ約60km、面積は23万haを

誇る国内最大の国立公園。

その広さは神奈川県の面積に匹敵するという・・・。

が、数字で尺度を語ってもその広さを実感することはなかなか難しい。

一日中、いや何日かけて歩き続けても山に囲まれながらゆっくりと変わってゆく

景色が唯一そのことを実感させてくれるのだ。

大雪山連邦のひとつの頂から裾野を眺めると、見渡す限りどこまでも高原が続き、

その奥にまた高い山が鎮座している。

標高2000m付近の広大な稜線は高山植物の宝庫で、まるで北方圏のアルパイン

ツンドラの景色。

人工物が見えない景色とはどこか安心し、癒されるものだ。

山頂付近でピークを終えた紅葉は、今ゆっくりと裾野に向けて下降中で、10月に入ると麓の

温泉街や町の郊外でも鮮やかに彩るだろう。

昨日までさえない天気が続いていたのだが、この日は晴れることを知って未明からテントを

出て縦走してきた。

山頂から見下ろす景色は素晴らしく、沢伝いに伸びるナナカマドの赤やオレンジが緑色の

這松の中に素敵なアクセントを加えていた。

この場に吹く風、この場に流れる時間、この場に息づく無数の生命・・・。

やはり、四季折々で圧倒的な情景を演出する大雪山から離れられない。

 

2013/09/17 12:45 | yamada | No Comments