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日本には、ジャグリングの大きなイベントというものはあまり多くありません。
スポーツ的な要素も含みながら、「他の人と競い合う」機会というのは少なく、
Japan Juggling Festival(JJF)で行われるチャンピオンシップを筆頭に、
各地のサークルで独自に行われるものがちらほらあるだけ。
JJFのチャンピオンシップは、予選に出ようと思えば、誰でも出ることができます。
予選はビデオ審査で行われ、15組程度が晴れて大会(通称「決勝」)の舞台への切符を掴むことができます。
しかし、その予選のビデオを見ることができるのは審査員だけです。
「決勝」の舞台に出ることができないジャグラーの方が多いわけで、
そのジャグラーたちは、自分の演技を大勢の前で披露することはできないということになります。
JJFのチャンピオンシップは、10年強の浅い歴史しか持っておらず、ルール的には不明確な部分も多いです。
ボールやディアボロ(中国独楽)、シガーボックス(箱)など、扱い方の違う道具を一つの物差しで測るという
かなり無理のあるルールになっていますが、
それでもこの大会を目指すジャグラーは、死に物狂いで練習をし、
理不尽なルールに屈することなく自分のショーを行います。
(※前にも書きました通り、この「理不尽なルール」があるからこそ
日本のジャグリングのレベルは上がったと思っています。)
この大会は、ジャグラーに限らず、普通の人も「見る価値がある」と、断言させてもらってもいい。
おそらく、あなたのジャグリングに対する考え方が、真っ向から変わることでしょう。
しかし、それでも「年に1回しか挑戦できない」というのは酷い。
中学時代や高校時代に所属していた卓球部では、2か月に1回くらいは大会が開催されていましたよ。
勿論、静岡市下で行われる、いわゆる「市大会」ですけれどね。
僕が今ゲーセンに通いつめてやっているカードゲームですら、約1年に1回全国大会がありますが、それと同じレベルですか?
しかも、そのゲームだって、地方大会から開催されて、最終的に全国進出者が決まるというのに。
そんなことを言ったって、日本ジャグリング協会はNPOの団体。
数名のボランティアがひぃひぃ言いながら運営している団体です。
これ以上彼らに何かを強いるというのは無理というもの。
だったら、自主的に動くしかないと思うわけです。
先日紹介した、JSJFもまたその自主的に動いて行われた大会の一つ。
そして、僕もまた、「自主的に動いて開催している」大会を一つ主催しています。
それが、毎年3月に開催される、
「浜松スポーツジャグリング杯」、通称「じゃぐなぎ杯」です。
2007年から毎年開催をしており、今年は5回目です。
今年は3/27(日)に。場所はもちろん浜松です。
年々この大会もレベルが上がっており、
ついに今年はビデオ予選までせざるを得ない競技人数になってしまいました。
大会の観戦は無料(カンパ制)となっております。
体育館を使って演技を行う、「手作り感満々」のジャグリングの大会ではありますが、
お近くの方は是非とも見にいらしていただけると嬉しいです。