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2013/07/23

暑い夏が続いてます。お元気ですか?

さて、土曜日より東京より在日トンガ王国特命全権大使が九州を訪問しておりました。最大の目的は土曜日に行われた「アジア太平洋子供会議イン福岡」というイベントに招待されていたとのことですが、それと同時に、各地に滞在するトンガ人及びトンガにいた日本人との交流を深めるという目的もあったようです。僕は現在大分にいますが、大分の別府には立命館アジア太平洋大学(APU)という学校があり、ほぼ毎年トンガからの留学生がここで学んでます。というわけで、福岡に来たついでに大分別府まで足を伸ばしてくれました。

さて、この来訪はトンガ時代の友達がFBで九州在住のトンガ経験者たちに呼びかけられましたが、大分でトンガに明るい日本人は僕のみ。というわけで、予定が決まってから会場探し。せっかくだから美味しい日本食レストランなんかいいなぁ、と候補を探していた所へ新情報…

「大使は大分に宿泊せず、その日にバスで福岡に戻る。だから、軽くお茶程度でOK」

えぇ〜〜〜〜〜???そうなの?全然ゆっくりできないじゃん…。バスはどこから出るんだろう?大分?別府?そのへんもグダグダ…。ま、トンガ人だからいっか…。APUから来るから別府でいいや…

というわけで、ガイドブックでカフェを探す…。このへんから、FB日本人経由でのやり取りが面倒になり、直接大使とeメールに変更。「予約取るから、バスの時間、出発場所などを教えてくれ…」
すると大使は「3時頃日本人と会って、4時過ぎのバスで帰る…」
そんなに短いのか????ゆっくりしたいんじゃないの???というわけで更にメール
「忙しいの?実は僕、その日英語の試験を受けて、終了するのが3時過ぎ、急いで移動しても4時頃になる。バスの時間が気になるんだったら、車で福岡まで送っていくよ」
とメールしましたけど、よく考えると相手は国を代表する全権大使。本来なら黒塗りの車に旗立てて走るような人だよね?そんな人乗せていいのか?と若干心配しましたが、彼女の返事(トンガ大使は女性です)は
「えっ?ホント?じゃ、そうして。ゆっくり話したいし…」
さすが、トンガ人。「超」軽いノリで僕が車で福岡まで送ることにあっという間に決定しました。
というわけで、ゆっくりできるカフェ。別府に純日本風建築をカフェに改築したというところがあったので、早速電話予約。
「個室は和室になりますけど、よろしいですか?」
という事でしたけど、トンガ人、正式にはあぐらなんですよね。大丈夫でしょう。一応、年のために「個室は和室だけど、椅子が良ければ個室じゃないけど、そういう場所に変更できるよ」とも伝えておいたけど、返事はなし…。ま、いいや。

そんな訳で、予約できて、関係者には場所を伝え、しかもホストの僕は遅れていくという状況が決定。

当日午後2時間の英語の試験を受けて「あ〜、しんど〜〜〜〜」と思う暇もなく30分車を飛ばして現地入りし、合流。個室に入ると大使は足を伸ばして、畳部屋を満喫してました。
「スズキ!こんな素敵な部屋取ってくれてありがとう!何かおすすめはない?」
「あ〜、僕、お昼ごはん食べてないんで、食べていい?ここのおすすめはだんご汁という大分の郷土料理なんだけど。僕はそれ食べる。」というと大使は「じゃ、私もそれ食べてみる」
だんご汁は大分の郷土料理で、根菜類と味噌のほうとうのようなものなんですけど、大使これまたご満悦。今回のセッティングは完璧でした。本来は4時過ぎ終了予定でしたが、しっかり6時近くまでゆっくりしました。僕が車提案を出したのは、実は、やってきた日本人が、宮崎と種子島からわざわざやってきたので、そんな1時間程度でパッと終わるのは悲しすぎるので。宮崎の人は電車の関係で一足先に帰って僕は会えませんでしたけど。僕はほぼ地元なので、APUのトンガ人との交流もすることを約束して終了。

しかし、僕はまだ終わらない。これから2時間大使と福岡までドライブ。これが日本の大使とかだと敬語バリバリで、粗相がないか心配しながらなんでしょうけど、もう完全にタメ状態。

大使「この車サンルーフ仕様?」
僕「そうだけど、開ける?」
大使「いや、いい。私ね、日本に来て白くなりたいの」
僕「ハハハハハハハ!無理だよ、トンガ人には。白くなりたければ京都の舞妓さんみたいにお白い塗ればできるけどね。あ、そうだ。途中で文房具屋に寄って白い絵の具かペンキ買っていく?」
大使「それ、ひどくない?(笑)」

日本人相手だと考えられないですね。ま、OKでした。
6時に出発して8時に着けば大丈夫かな?そしたら、帰りは博多ラーメンでも食べて帰ろう…
と思っていましたが、博多につくとホテルでトンガへボランティアに行っていた歯医者さんと福岡でラグビーをしているトンガ人がいまして、「夕食の予約とってるから」という事で、ここでもご一緒するはめに。ホテルのビュッフェでたっぷり食べて、その後他のカフェに移り11時の閉店までお茶。そして、彼女の泊まるホテルのロビーで更に雑談。結局12時過ぎまで。そして、2時間ドライブでしたが、念の為、2,3度休憩を取りながら僕は戻りました。

その後大使とFB経由で何度か会話しましたけど、大分の来訪はかなり満足してもらえました。トンガに帰ってきて久々に英語とトンガ語を使い、更にトンガに戻りたくなった鈴木でした。

2013/07/23 07:55 | suzuki | No Comments