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ある発表会を聞きに行くという用事がありまして、
その発表会の内容も面白かったのですが、
ゲスト講演者として元日本代表のソフトボールの監督、宇津木妙子さんの講演がありました。
宇津木さんと言えば、
北京オリンピックの時の名解説が印象に残っている人ですね。
講演の内容は、宇津木さんの略歴を交えながら、
「選手がついてくるには、リーダーとしてどういう風な心構えでいるのか」
というテーマの内容でして、実に力強い言葉での迫力のある講演でした。
ジャグリングでも、
例えば日本なら海外ゲストのインタビューワークショップの時間などはかなり大人数の聴講者がいるし、
僕がアメリカに行ったときに受講した我が心の師匠クリス・クレモ氏のインタビューワークショップは
内容が英語ながら、実に共感する部分の多い、素晴らしいものでした。
ソフトボールにしろ、ジャグリングにしろ、
「その道を極めてしまった人」には、その人だからこそ見えているものがありますよね。
それは、
その人にしかわからない経験上からの直観的な……
例えば、「トレーニングは1日サボると5日くらいは後退する」のような……
ものもありますし、ちゃんと論理的に理由があって説明できる……
例えば、「本来なら演技は成功率95%以上の技だけで構成すべきだが、そうすると成長が遅くなるから重要ではないショーのときに70%くらいの成功率の技も入れてしまう」のような……
ものもあります。
その道を極めている人たちと言うのは、
そういう「その人だからこそ見えているもの」を多く持っているものだと思います。
自分では意識していなくても、実は肌で感じていることについて
こうして、極めている人たちが言葉にしてくれることによって、
「ああ、なるほど、確かにそうだ」
と、自分の道が間違っていないことを確認できますし、
まったく自分と反対のことを言われたとするならば、
「そういう意見もあるのか……」と胸に刻んでおき、
自分のアクションに取り入れてもいいし、
もしも現状の自分の進む道と違うならば、参考程度ということにしておき、何か躓いたときに振り返ってみるのもいいかもしれません。
例えば、ジャグラーだからと言って、「畑違い」の人の話が参考にならないということはありません。
その人の言葉を、ジャグリングに置き換えれば得られるものも非常に多いのではないでしょうか。
むしろ、ジャグリングだけをやっているだけでは気づかないことに気づくチャンスがあるかもしれません。
Junk Stageもありがたいことに、
かなりその道を極めていらっしゃる方ばかりのコンテンツです。
流石に全記事を読む時間というのはないのですが、
あるいはふと気が向いたときに最新の記事を読むことで何かヒントが得られることがあるかもしれません。
(と、ちょっとゴマをすっておく……)
月並みな話で
「そんなもんわかってるっ!!」って人も多いかもしれませんが
自戒を込めての記事でした。