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日本の持つ文化は、他の国から見たらとても興味があるらしい。
日本にいた頃は、個性がなくてどこか元気のない日本を感じていたけれど・・・。
異国の人の目から見る日本は、とても個性的で他にはない面白さがあるらしい。
そういうわけで、みんな日本に興味津々。
なぜか週3でお昼は日本食レストランに行き、放課後もみんなのリクエストで箸が使えるお店に行く。
日本人の私には理解できないのだけれど、箸の使い方を日本人から教えてもらって上手に使えるというのは誇りになるらしい。
何とも不思議な気持ちになる日々です。
そして、日本人の私では気がつかない難しい質問をされる。
先日驚いたのは”ませ”。
日本食レストランに行くと、店員さんが「いらっしゃいませ」と言う。
マレーシアの店員さんは日本の若いアルバイトのお兄ちゃんのように「いらっしゃい ませ~」というので、「ませ~」だけが大きく聞こえる。
そして質問された。
ロシア人:「”いっらしゃいませ” って ”welcome” のことでしょ?」
私:「そうだよ」
スイス人:「でも、”いらっしゃい” も “welcome” でしょ?」
私:「そうだよ。”いらっしゃいませ”は丁寧な言い方なの。 “いらっしゃい” でもいいけど、”ませ” をつけると丁寧になるの。」
タイ人:「じゃぁ、”ませ”って何?他にどうやって使うの? ”ます” とは違うの?」
私:「・・・・・・・・・・。うーん。。。。”make yourself at home “の意味で “おくつろぎくださいませ” って使うこともあるよ。でも”おくつろぎください”って言うこともある。」
一同:「????????よくわかんない。」
こういう質問って、何気なく日本語を使っているネイティブには説明するのが難しいものだなっと思いました。
日本語教師をされている方は本当に凄いなと思います。
そしてもう一つ面白いことが “Karaoke”。
先生:「Tomoko, Will you go to “Karaoke”?」
私:「….go to……Where?」
先生:「”Karaoke”」
私:「…..”KARAOKE”?」
先生:「No, “Karaoke”!」
私:「Ok. “Karaoke” right?」
何とも不可思議なやり取りでした。
日本人が使うカラオケは、英語の発音で言うと”Kalaoke” に近いんですね。
でも外国人が文字通り発音すると”kæriˈoʊki / kærəˈoʊki” なんです。
日本人の私には、”Kalaoke” も”Karaoke”も一緒ですが、外国人にとっては”Karaoke”は「kæriˈoʊki / kærəˈoʊki」の音で発音するんですよね。
しかもイントネーションが日本人仕様ではなくて、外国人特有のイントネーション。
彼の発音する”Karaoke( kærəˈoʊki )” と私の頭の中にある「カラオケ(kaɽaoke)」が結びつくのに時間がかかりました。
そして彼には日本人の「カラオケ(kaɽaoke)」は何とも奇妙な発音らしく、ずっと”Karaoke( kærəˈoʊki)”が正しいと主張していました。
日本発祥の文化が海外に受け入れられて、言葉が普通に使われているのは嬉しいものです。
日本にいたら気がつかなかったこんな些細な発見が私の日常を楽しくしています。