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AWAYはスポーツ戦略的にも特別な戦い方が要求される場でもありますが、メンタル的にもAWAYはノンフローにもなるリスクが大きいため、対策の必要となる課題です。人の心は環境、出来事、他人の影響を受けると言われています。AWAYはそのすべてがホームと違ってきます。
環境でいえば、慣れているとはいえホテル住まい、もちろん気候や食事などすべてが違います。出来事も特にAWAYが海外のような場合はあらゆる出来事が当たり前じゃないことも生じてきます。レーザービームとか・・・。また他人も通常と違うことが多く、ファンや観客もそうですし、審判さえも違うかもしれません。
そのために自分や自分たちの心がその3要素に持って行かれてしまい、心に揺らぎやとらわれが生じ、自分や自分たちのパフォーマンスが出づらくなるのがAWAYです。
今回のザックジャパンは海外組も多く日本以外のAWAYに慣れているとはいえ、少なからずいつも通りではなかったのかもしれません。その証拠に明らかに日本の方が実力も上で押していたにもかかわらず、前半の選手たちの動きに精彩を欠いていたように思いました。それは私だけかもしれませんが。AWAYこそ、今に生きると考えるとか、一生懸命を楽しむと考えるとか、意味の付いてないことに意味づけした自分に気づくとか、自分の感情に気づくなどのライフスキルを総動員して、自分や自分たちの力を発揮していかなければならない場だと思います。それがAWAYなのです。
試合後の選手たちのコメントは、みな立派でした。決して下を見る必要もなく次の6月4日のオーストラリア戦に向けて準備をしてほしいと思います。
印象に残った選手たちのコメントを紹介します。
●遠藤保仁選手
2カ月ぐらい空きますけど、予選の前に親善試合もあるので、良い結果を出して良い状態で臨むことだけを考えればいいと思います。
それまでチームに戻って、一人ひとりが成長すればいいんじゃないかなと思います。
→今日の結果よりも成長することに視点を置き、次に如何にいい状態で臨むのかということにフォーカスして切り替えています。
●長谷部誠選手
遠くヨルダンまで来ていただいた方々はじめ、夜遅くまでテレビの前で応援して下さった方々、応援して下さった全ての皆様、本当にありがとうございました。
→もちろん悔しかったのでしょうが、感謝の気持ちを全面に出して自分の気持ちを切り替えようとしています。
●岡崎慎司選手
本田はいれば、良いなと思うだろうけど、やっている選手はいない影響を感じるものではないし、いない選手のことも考えない。今日はただ負けて悔しいし、これが自分たちの未熟な部分だと思う。特に自分の未熟な部分。決定的な場面で決められるようにしたいと思います。
→このコメントがわたしは最高でした。自分にフォーカスされているし、感情を素直に表現しているし、するべきことに視点がいっているし自分の思いを語っている。ライフスキル的には高いコメントです。
ということで次回のオーストラリア戦をみなさんで応援しましょう。