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2013/02/23
映画「さよならドビュッシー」を観た。
内容を書くとネタばれしてしまうのでここでは書かないが、この映画の音響の
使い方に惚れた。何年か前に映像を観て何を感じるか?という講義に出たことが
あってその講義に出た人達は音楽、映像、放送、という違う分野で活躍している
方々で映像を観終わったときの感想が実に面白いものであった。
皆、自分の分野の見方でしか発言しない。
音楽の人は音楽のこと。
映像の人は画の撮り方のこと。
放送はナレーションやそこに出てくる人々の言葉のこと。
ホントにキッチリと感想が違うことにとても興味が湧いた。
ひとつの映像からこんなにも色々な発言が出るんだなと・・。
そこで私はその講義に出て音楽しか観ていなかったことに気付いた。
他を覚えていないと言った方が正しいのかもしれない。
映画「さよならドビュッシー」はそこにあたかも人が立っているような
手を伸ばせば生身の人間に届きそうな、そんな音の使い方をしている
映像と音があった。その音は移動する。
自分の左側で囁いていると思ったら
次は右より前方で笑いかける
座席のうしろでその音たちが歩いていくような
そして わたしを見ながら語りかける。
アクースモニウム(立体音響装置)のようだった。
2013/02/23 12:47 | shiho | No Comments