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2013/02/17
はじめテルミンの音なのかなぁと思ったけど調べていくうちに
あのホワーンとエコーがかかった不思議な音はノコギリの音だと
いうことが分かった。
音楽のなかの音に皆が興味を持ち始めたくさんのおとが交差しパズルのように
組み込められ美しい旋律を奏でる。
ヴェートーベンの生きている時代には考えもつかなかっただろう。
私は10代のころから主題歌よりも映画ならは、たくさんの心像風景を連想させる
音楽が好みだった。映画を何度も見て耳コピしレコードを買ってきてテープに録音して
テープが擦り切れるまで何度も音楽を聴いた。
あの頃のほうが音楽っていうものを純粋に受け止められたのかもしれない。
今は色々な知識などが邪魔をし、素直に聞ける音楽がなかなかない。
それだけ歳を取ったのかもしれない。だけれど人間的にも深みが出て
ちょっとしたことで感動する自分もまたそこにいる。
それでいいのだ。そんなものだ。と自分に言い聞かせながらも
色々な音楽に出会ってまた新たな音楽を作りだしたいという願望もある。
現代の音楽シーンは多様だ。波に呑みこまれず、自分というものを
確立したい。
2013/02/17 10:46 | shiho | No Comments